クラファンのリサーチ先でライバルが真っ先に行うのはキックスターターとインディーゴーゴー。
最近クラウドファンディング起案者が増えてきたこともあり、この2つのプラットフォームをリサーチして営業メールを送る日本人が非常に多いので「また日本人からクラウドファンディングの誘いが来た。もう聞き飽きた。」と言われることが増えてきました。
渾身のメールを送っても返信が来ないなんてこともザラにあります。
多くのライバルと同じ方法でリサーチ&アプローチしていても契約はとれません。
リサーチ方法を少しズラすだけでライバル母数がグッと減るので契約をとれる可能性が上がります。
本記事では、キックスターター、インディーゴーゴー以外のリサーチ方法についてまとめました。
台湾の物販クラウドファンディングサイト
台湾の物販クラウドファンディングサイトを3つ紹介していきます。
zeczec
zeczec(ゼクゼク)は台湾のクラウドファンディングサイトです。
公式サイトは中国語で表示され、日本語に対応していません。
しかし中国語がわからない方でも、Google Chromeのページ翻訳機能を利用すれば、利用可能です。
なお翻訳する際にはデフォルトでは「中国語→日本語」の翻訳になりますが、「別の言語を選択」をクリックして「中国語→英語」になるようにしましょう。
より翻訳の精度が高まり、正確に内容を理解できるためです。
なお英語に翻訳した後でも通貨は台湾ドルなので間違えないように注意しましょう。
気になる商品のページを開いたら「Project update」から配送の遅延情報を確認し、「leave a message」からクレームがないかを確認しましょう。
また「Frequently Asked Questiions」からQ&Aを確認しておくこともおすすめします。
一度Chromeの機能で翻訳してしまえばKickstarterやIndiegogoと変わりなく利用でき、イノベーティブな商品を見つけることができます。
競合他社との差別化を図る意味でも、zeczecで商品を検索し、メーカーと連絡を取り直接交渉しましょう。
Flying V
Flyng Vは台湾で最も大きなクラウドファンディングサイトです。(上で紹介したzeczecは台湾で2番目に大きなプラットフォームとなっています)
Flying Vもzeczec同様に公式サイトは全て中国語で記載されているため、Google Chromeの機能を利用して英語に翻訳しましょう。
Chromeを利用している方は、日本語以外の言語のサイトのアクセス時にURLの右側に表示される「G文」というマークをクリックするとサイトを翻訳可能です。
これだけで中国語のFlying Vのサイトを英語サイトのように見ることができるようになります。
なお通貨はzeczecと同様に台湾ドルです。
目標金額が約6万台湾ドル(約22万円)の商品が約216万ドル(約780万円)を達成したりと、活発なユーザーが多いことが見て取れます。
必要な情報の見方はKick StarterやIndiegogoとあまり変わらないため、これらのクラウドファンディングサイトの利用経験者であれば、ストレスなく利用できるでしょう。
気になる商品があれば「Fan page」から責任者のFacebookアカウントなどに飛び、そこから直接コンタクトを取ることも可能です。
Flying Vは商品検索が簡単ですが、検索するキーワードが思いつかない場合には、カテゴリから掘り下げていくことをおすすめします。
群募貝果WeBackers
WeBackersはここまで紹介したzeczecやFlying Vと比較すると規模が小さいクラウドファンディングサイトです。
しかし時にメジャーではないサイトの利用が競合他社との差別化に役立つことがあるため紹介します。
Webackers2014年に運営を開始しました。2019年時点での累計利用者数は10万人とされており、規模が大きいとはいえないかもしれません。しかしアニメやコミック、デジタルゲームなどのサブカルチャーカテゴリーに強みを持ちます。
また日本の代表的なクラウドファンディングサイト「Campfire」の株式会社Campfireと業務提携を結んでおり、プロジェクト実行者の海外進出サポートを行なっています。
Webackersはここまで紹介した2つのクラウドファンディングサイトと同様に公式サイトは中国語で記載されているため、利用の際にはGoogle Chromeの利用がおすすめです。
UIはシンプルで可愛らしいデザインとなっており、サイトが見やすいため、良い商品がないかまずは確認してみましょう。
商品ページの責任者の欄にはSNSページやウェブサイト、メールアドレスなどの情報が記載されているため、気になったら直接コンタクトを取ってください。
韓国の物販クラウドファンディングサイト
韓国も物販クラウドファンディングが活発になりつつあります。
そこで韓国の物販クラウドファンディングサイトの1つを紹介します。
Wadiz(와디즈)
Wadizは韓国で1番のクラウドファンディングサイトです。
公式サイトは韓国語のため、Google Chromeで英語に翻訳して利用しましょう。
特にマイナー言語からマイナー言語への機械翻訳は精度が落ちる傾向があるため、翻訳先の言語は英語がおすすめです。
英語にさえ翻訳できればKickStarterやIndiegogo、Makuakeなどのお馴染みのクラウドファンディングサイトと利用方法は変わりません。
残り11日で4531%達成し、4531万ウォン(約400万円)を集めているラップトップのキーボード商品など、活発に利用されていることがわかります。
質問やコンタクトは商品ページの「question」から送信しましょう。
実際にWadizで商品をリサーチし、日本国内で独占販売権を獲得し、利益を得ている方もいます。
また責任者の多くは英語を話すことができ、韓国は商品自体の質が高いです。
多くの方はKickstarterやIndiegogoで商品リサーチを行なっています。しかしこれらのメジャーなサイトを利用するのは重要ですが、差別化が難しいです。
そこで商品リサーチ(仕入れ先)をズラす意味でもWadizは重要なクラウドファンディングサイトとなっています。
中国の物販クラウドファンディングサイト
中国の物販クラウドファンディングサイトを4つ紹介します。
すでに中国に悪いイメージを持っている方は少なくなっているとは思いますが、中国のテクノロジーの進化は目覚ましいです。
しっかりリサーチすれば優れた商品を見つけることができるでしょう。
造点新貨(taobaoクラウドファンディング)
ジャック・マーのアリババグループの淘宝(タオバオ)が2013年に設立したクラウドファンディングサイトが造点新貨です。
2019年12月からは株式会社マクアケが運営するクラウドファンディングサービスMakuakeと業務提携しています。
中国語のサイトのため、Google Chromeの機能を利用して英語に翻訳してから利用しましょう。
世界1位の人口と世界2位のGDPを誇る中国のクラウドファンディングサイトだけあり、魅力的な商品が沢山あります。
使い方は他のクラウドファンディングサイトと大きな違いはありません。
気になる商品を見つけたら、どんどん営業のメールを送っていきましょう。気になる商品の責任者に営業メールを送っていけば、営業の成功確率は低くとも、数を打てば当たるはずです。
知名度が高いため、他の知名度の低いクラウドファンディングサイトと比較すると、仕入れ先をズラす効果は低いかもしれませんが、役立つでしょう。
京東金融(JD.com)
京東金融は創業20年以上の中国の大手ECサイト京東(JD.com)が運営するクラウドファンディングサービスです。
中国には様々なクラウドファンディングサービスがありますが、その中でも最大級の規模を誇るのが京東金融(JD.com)となっています。
ただ京東金融の利用において1つ厄介なのが、これまで紹介してきたクラウドファンディングサイトのようにサイトを翻訳して英語で閲覧することができないことです。
中国はファイヤーウォールでGoogleをブロックしているため、Google Chromeでもサイトを閲覧できるものの、翻訳はできません(2020年9月現在、サイト上で右クリックしてメニューを表示後、「Englishに翻訳」を選択することで、サイトの翻訳ができます。)
わからないことがあれば、京東金融に記載のある連絡先からどんどん直接連絡を取ることをおすすめします。
多くの責任者が英語を話します。中国最大級のサイトではありますが、英語への翻訳が難しいことから日本人利用者が少ないため、仕入れ先のズラしにおいて大きな効果を発揮するでしょう。
小米有品(Xiaomi Youpin)
小米有品は2010年に雷軍によって創業された総合家電メーカーの小米科技の傘下のECサイトという位置付けです。
前身は「米家(Mi Home)」アプリ内の「米家有品」で、ハードウェア周辺機器を販売していました。その後に2017年4月に独立したアプリをローンチしています。
2020年現在は家電や日用品、インテリア、キッチン用品など17カテゴリー、6000品目を取り扱い中です。
また2020年1月にはアメリカのクラウドファンディングサイトのIndiegogoと戦略的提携を結んで商品の融通や市場の共同構築などを行なっています。
公式サイトは他のクラウドファンディングサイトと同様にGoogle Chromeで英語に翻訳可能です。
中国サイトだけあり、非常に価格が安い商品も取り扱っています。
その中から良質な商品を見つけることができれば、競合他社との差別化はもちろん、大きな利益を獲得できるでしょう。
DemoHour
DemoHourは中国の北京に本社を構えるクラウドファンディングサイトです。
2011年に創業された中国国内での最初のクラウドファンディングサイトだと言われています。
先発のクラウドファンディングサイトではありますが、規模や支援額の面では大手資本傘下のクラウドファンディングサイトに劣っている印象です。
しかし商品数が少ない分、良い商品を短時間で確認できます。定期的にサイトにアクセスして興味があるジャンルの商品がないか確認すると良いでしょう。
日本語でDemoHourについて検索してもほとんど何も情報がでてこないほど、日本人利用者は少ないです。
仕入れ先をズラすという意味では非常に強力なサイトです。
公式サイトは中国語ですが、Google Chromeでサイトを翻訳できます。
ドイツの物販クラウドファンディングサイト
ドイツの製品は機能的で洗練された商品が多く、人気が高いです。
そのドイツの物販クラウドファンディングサイトを1つ紹介します。
Start Next
Start Nextはドイツのクラウドファンディングサイトです。
Start Nextはサイトの規模自体はこれまで紹介した大手クラウドファンディングサイトやKickstarterやIndiegogoと比較すると大きくありません。
公式サイトはドイツ語のため、Google Chromeの機能を利用してドイツ語から英語に翻訳して利用しましょう。
2020年9月時点での全てのカテゴリーのプロジェクト数は345件、テクノロジーカテゴリーだと24件です。
数が多くないので、定期的にサイトにアクセスしてサクッと商品を確認するという使い方をおすすめします。
ドイツはヨーロッパの中ではイギリスに次ぐ経済大国で、EUの家電展示会やIFAなどが行われ、ヨーロッパの様々なイノベーションの中心地です。
そのドイツのクラウドファンディングサイトでイノベーティブな商品を仕入れることができれば、利益を獲得できるでしょう。
現在はコロナウィルスの影響もありプロジェクト数が少ないですが、営業先の1つとして頭に入れておくことをおすすめします。
オーストラリアの物販クラウドファンディングサイト
オーストラリアの物販クラウドファンディングサイトを紹介します。
Pozible
Pozibleはオーストラリアのクラウドファンディングサイトです。
どうしてオーストラリアなのかと疑問に思う方もいるかもしれませんが理由があります。
アジア圏の台湾や韓国、中国やヨーロッパでもテクノロジー製品で有名なドイツとは異なり、オーストラリアはあまり注目する日本人が多くありません。
そのためオーストラリアのクラウドファンディングサイトを利用することで、仕入れ先を競合他社とは大きくズラすことができます。
またオーストラリアは英語圏のため、こちらが英語を話すことさえできれば、交渉などで苦労することが少ないです。
ただしプロジェクト数が非常に少ないです。
また支援者も少ないのか、「Trending」のカテゴリーのプロジェクトもあまり大きな支援額を集めているとはいえません。
メインとして利用するというより、仕入れ先の1つとして頭に入れておくといったスタンスをおすすめします。
南米の物販クラウドファンディングサイト
最後に南米の物販クラウドファンディングサイトを紹介します。
ideame
ideameはラテンアメリカ版のKickstarterともいえる大きなクラウドファンディングサイトです。
日本のクラウドファンディングサイトでいうところの「All-in」タイプのモデルとなっています。
これまで紹介したクラウドファンディングサイトは国ごとのものでしたが、ideameはアルゼンチン・チリ。ブラジル・コロンビア・ウルグアイに加えてメキシコ・アメリカも含まれているため、様々なプロジェクトを見つけることができます。
公式サイトは英語のメニューが用意されているため、Google Chromeに頼らずに英語で利用可能です。
また表示通貨をいくつかの通貨から選択でき、米ドルも選択可能です。親しみのある米ドルで表示すれば、より簡単に価格を把握できます。
ただプロジェクトの内容はそれぞれ異なる言語で書かれていることがあるため、翻訳の必要が生じるかもしれません。
プロジェクトの数が多いため、しっかり確認すれば競合他社が知らない安くて質の高い商品が見つかる可能性があります。
フィルター機能を利用して、興味があるカテゴリーの人気のプロジェクトを確認し、気になるものがあれば、すぐに責任者に連絡してください。
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いかがでしたか?
Indiegogoやkickstarterの他にも世界中には沢山のクラウドファンディングサイトがあります。
グループチャットではいくつものプロジェクトを経験した先輩方の意見もバンバン聞けるので、濃いリアルな情報を聞けます。
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