物販クラウドファンディングでよく利用されるクラファンサイトにはMakuakeやGREEN FUNDINGがあります。
しかし、この2つのクラファンサイトは、クラファンおかわり(あるクラファンサイトでのプロジェクト終了後に、別サイトで同一のプロジェクトを起案すること)では利用できません。
クラファンおかわりでよく利用されるのがCAMPFIREやmachi-yaです。
CAMPFIREもmachi-yaも、CAMPFIRE運営のクラファンサイトですが、mahci-yaはCAMPFIREよりも物販系のプロジェクトに特化しています。
そのため、「machi-yaは結構おすすめ」という声も多いですが「手数料が高い」という評判もあります。
今回は、machi-yaの評判や特徴について詳しく解説します。
【この記事を読むことで得られるメリット】
- machi-yaの特徴やメリット・デメリットが理解できる
- クラファンおかわりで、どのクラファンサイトを利用すればいいかわかる
machi-yaのプロジェクトの特徴
まず、machi-yaの特徴について簡単に解説します。
machi-yaとよく比較されるのがCAMPFIREですが、どちらも運営会社が一緒であるため共通点が多いです。
例えばLP作成のルールや依頼広告のサービスには、基本的な違いはありません。
一般的な支援者が閲覧するトップページも一緒です。
上記のCAMPFIREのトップページは、CAMPFIREだけでなく、machi-ya、BOOSTER、FAAVOなど系列のクラファンサイトのプロジェクトがまとめて表示されています。
machi-yaも上図のように単独でトップページがありますが、多くの支援者はCAMPFIREから流入します。
CAMPFIREとmachi-yaの共通点の詳細は、以下の記事をご覧ください。
プロジェクトの特徴については、CAMPFIREに比較すると次のような違いがあります。
CAMPFIRE | machi-ya | |
ガジェット | ○ | ◎ |
デジタル家電 | ○ | ◎ |
アウトドア・調理器具 | ○ | ○ |
便利グッズ・小物 | △ | ◎ |
美容・健康系グッズ | △ | ○ |
イベント系 | ○ | × |
アニメ | ○ | × |
飲食店 | ○ | × |
冒頭でお伝えしたように、購入型クラファン全般に強いCAMPFIREに比べると、machi-yaの方が物販系のプロジェクトに特化しています。
CAMPFIREでも物販系のプロジェクトは多いですが、物販以外のプロジェクトも多く、支援者の層は幅広いです。
一方で、machi-yaは特にガジェット系やデジタル家電の物販系のプロジェクトに強いです。
machi-yaの良い評判
machi-yaの良い評判について解説します。
machi-yaのメリットとしてよく言われるのが、メディアに積極的に掲載してもらえるという点です。
有力なメディアに積極的に掲載してもらえて広告費不要で露出が増える
※メディアシーン公式サイトより抜粋
machi-yaは、有力なメディアに積極的に掲載してもえるので、広告費不要で露出を増やすことができます。
MakuakeやGREEN FUNDINGでは、事前集客などでSNS広告やプレスリリースなどを活用してきた方は多いと思いますが、machi-yaでは少し違ったアプローチができます。
クラファンおかわりは、取りこぼしなく支援を集めることができますが、さすがに1回目のクラファンよりは支援が集まらず、約30%程度が目安です。
ただ、machi-yaと提携しているWebメディアに掲載されることで、今までと違うファン層を取り込むことも期待できるので、大きく支援が伸びる可能性があります。
数は多くないですが、実際にMakuakeやGREEN FUNDINGと同等、もしくはそれ以上の支援が集まったプロジェクトも存在します。
具体的には、以下の各々特徴が違う有力メディアに掲載されます。
ギズモード・ジャパン | ガジェット系や便利グッズ全般に強い |
ライフハッカー | ビジネスマン対象のライフハックメディア。ガジェットや小物、アウトドアなどに強い |
ROOMIE | 「おうち」にまつわることを発信するメディア。生活家電や調理器具に強い |
BUSINESS INSIDER JAPAN | ビジネスマン対象のニュースメディア。ガジェットやバッグなどが掲載される |
MYLOHAS | 女性向きのウェルネスメディア。調理器具やキッチン家電などが掲載される |
CAMPFIRE同様に手厚いサポートを受けられる
machi-yaはCAMPFIREの運営なので、CAMPFIRE同様に手厚いサポートを受けることができます。
1プロジェクトについて、1人の専任スタッフ(キュレーター)が付くので、相談しながらプロジェクトを進めることができます。
とはいえ、手数料が高めなので、CAMPFIRE同様の戦略よりは、メディア掲載による戦略に力を入れるといいでしょう。
自社広告や依頼広告に力を入れるのであれば、手数料の安いCAMPFIREがおすすめです。
また、クラファンおかわりの場合は、1回目のプロジェクトで成功していれば、基本的に同様のLPを利用するといいでしょう。
こうしたことを前提として、専任スタッフと相談しながら進めるようにしてください。
支援金の入金が比較的速い
CAMPFIREとmachi-yaは、支援金の入金が比較的早いです。
Makuake | プロジェクト終了月の翌々月の第3営業日 |
GREEN FUNDING |
|
CAMPFIRE | プロジェクト終了月の翌月末 |
machi-ya | プロジェクト終了月の翌月末 |
物販クラファンの代表的サイトと比較すると、突出して速いわけではないですが、翌月末に入金されれば多くの場合は問題ないでしょう。
もっと早く入金してほしい場合は、以下の早期振込サービス手数料はかかりますが、最短5営業日以内に入金してもらうこともできます。
【早期振込サービスの手数料】
- 支援総額が20万円未満の場合 → 早期振込手数料 1万円 (税抜)
- 支援総額が20万円以上の場合 → 早期振込手数料 支援総額の5% (税抜)
machi-yaの悪い評判
次に、machi-yaの悪い評判について解説します。
machi-yaのデメリットとして、よく言われるのは利用手数料が高いことです。
利用手数料が高い
machi-yaは、サポートが手厚いことや、メディアで紹介されるという大きな強みがある反面、手数料が25%と、やや高めです。
Makuake、GREEN FUNDINGの利用手数料が20%なので、負担に感じる人は多いでしょう。
クラファンおかわりでよく比較されるCAMPFIREは、利用手数料が17%なので、8%の差になります。
支援額が100万円であれば8万円の差、1000万円であれば80万円の差になるので、決して小さい差ではありません。
ただ、machi-yaの方が有力なメディアに掲載してもらえるので、広告費を別途使わなくても露出を増やすことができます。
利用手数料のなかにメディア掲載費が含まれているイメージと考えるといいでしょう。
もし、メディア掲載されて大きく支援を伸ばすことができれば、利用手数料が高額でも費用対効果は大きかったと言えます。
machi-yaと相性のいいプロジェクトであれば、メディアで大きく支援を伸ばす可能性があるので、積極的に検討してみるといいでしょう。
出品申請時の審査がやや厳しい
machi-yaは、独自の審査基準があり、出品申請時の審査がやや厳しいところがあります。
リターン商品の内容や、LPの内容に問題がなくてもmachi-yaのプロジェクトにふさわしくないと判断されれば起案できないことがあります。
とはいえ、上記のメディアと親和性の高い商品であれば審査は通る可能性は高く、しかも支援が得られる可能性は高いです。
また、審査が通らなければCAMPFIREなどでプロジェクトを起案して、広告を使って露出を上げていくといいでしょう。
【まとめ】メディア掲載で露出を上げるならmachi-yaを活用しよう
以上、machi-yaの特徴や評判についてお伝えしました。
machi-yaはCAMPFIRE同様にクラファンおかわりに適したクラファンサイトです。
利用手数料が高い分、広告費をかけずに有力メディアに掲載してもらえるので、メディア掲載による露出で支援を伸ばしたい場合におすすめです。
自社広告や依頼広告に力を入れるなら、CAMPFIREの方がいいでしょう。
リターン商品によって、メディアとの相性は変わってきます。
machi-yaと提携しているメディアで紹介されている商品をチャックして読者ターゲットに合っているかどうかを確認しましょう。
物販クラウドファンディングの詳細なノウハウについては、拙著「物販×クラウドファンディング実践大全」に詳しく解説しています。
クラウドファンディングの流れに沿って教科書的にまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
また、物販クラファンについては、無料相談を随時受け付けています。興味のある方はお問合せフォームより気軽にご連絡ください。