Amazonで自社商品やOEM商品を販売する場合は、新規商品ページを作成する必要があります。
そのときに活用したいのが、Amazon内の最強リサーチツールと言われるセラースプライト(sellersprite)です。
セラースプライトでは、消費者がどんなキーワードで商品を検索しているか、またはライバル商品やセラーの詳細データを細かくリサーチできます。
商品ページを新規作成する機会のある方にとっては必須ツールと言えます。
セラースプライトは機能が充実していて、詳細な分析が可能になる一方で、最初はどのように活用したらわかりづらいところがあります。
そこで、今回はAmazonで自社商品やOEM商品を販売する人が最低限知っておきたいセラースプライトの機能や使い方についてお伝えします。
【この記事を読むことで得られるメリット】
- セラースプライトの特徴が理解できる
- セラースプライトの無料版と有料版の違いがわかる
- セラースプライトの主な機能や使い方についてわかる
セラースプライトの特徴
セラースプライトは中国製のツールですが、日本語の翻訳がしっかりとされており、日本人セラーが使うには、特に不便を感じることはありません。
まず、セラースプライトとはどのようなことができるツールなのか、代表的な機能について簡単にお伝えします。
キーワードの詳細なデータがわかる【検索ボリューム、月間販売数など】
セラースプライトでは、消費者が検索しているキーワードだけでなく、検索ボリュームや月間販売数、検索トレンドがわかります。
そのため、どのくらい検索され、どのくらい商品が売れているか、しかもどれくらい推移しているかまで調べることができます。
検索キーワードを選定するうえで、特に検索ボリューム(月間検索数)は重要な数値になります。
検索ボリュームがあまり大きいと、強力なライバルが多く、検索画面の上位になかなか表示されずにクリックされません。
逆に少なすぎると、検索画面の上位に表示されても、検索してくる人がそもそもいないことになります。
ライバルが多すぎず、ある程度検索されているキーワードが適切なのですが、このようなキーワードを選定するために、検索ボリュームなどの詳細なデータは必要です。
Amazonの検索順位を調べることができる
自社商品やライバル商品などの、特定の検索キーワードでの検索順位を調べることができます。
狙っているキーワードで、どの程度検索上位に表示されているかわかります。
ライバルセラーや商品の情報を知ることができる
セラースプライトは、ライバルセラーの売上や販売数などの情報を詳しく確認することができます。
つまり、ライバルセラーの情報がすべて丸裸になるので、該当商品を仕入れたら、どのくらいの売上を見込めるのか予測を立てやすくなります。
市場の動向を調べることができる
各商品の検索キーワードや検索ボリューム、売上や販売数だけでなく、市場全体の動向もセラースプライトで確認することができます。
具体的にはカテゴリーごとの販売数や新商品の数、売れ筋商品の詳細データなどを知ることができます。
定期的にデータを監視することができる(モニタリング機能)
セラースプライトには自社やライバルの商品やライバルセラーの売上、販売数などの情報を常に監視できるモニタリング機能が付いています。
一定期間、ライバル商品やライバルセラーのデータを蓄積したい場合に利用します。
セラースプライトの価格
セラースプライトの会員費は、スタンダード会員で月額98ドル(約11,270円)、980ドル(112,700円)と、Amazon物販のツールの中ではやや高額です。※1ドル115円として換算。
そのため、自社商品やOEM商品販売、クラウドファンディング後の一般販売など、Amazonで商品ページを作る機会が多い方におすすめです。
Amazonの商品ページを作る機会が多くない方にとっては、やや負担に感じる会員費と言えるので、様子見してもいいかもしれません。
なお、セラースプライトは無料で試すことができるので、使い勝手を確認してから有料会員になってもいいかと思います。
とはいえ、無料会員は、有料会員に比べると、以下のように大幅に機能が制限されるので、実際に商品ページを作成する場合は有料会員をおすすめします。
無料会員 | 有料会員(スタンダード会員) | |
キーワードマイニング | 上位5つ(Google拡張機能10個) | 無制限 |
キーワードリサーチ | 上位5つ | 無制限 |
キーワードトレンドリサーチ | 上位5つ | 無制限 |
キーワード逆引きリサーチ | 上位5つ | 無制限 |
キーワード順位チェッカー | 上位5つ | 無制限 |
ライバル商品リサーチ | 一部表示 | 無制限 |
商品リサーチ | 一部表示 | 無制限 |
市場リサーチ | 一部表示 | 無制限 |
商品モニタリング | 0件 | 100件 |
キーワードモニタリング | 0件 | 500件 |
店舗新商品モニタリング | 0件 | 50件 |
データダウンロード | 1日0回 | 1日50回 |
セラースプライトのGoogle Chrome拡張機能
セラースプライトには、Google Chrome拡張機能があり、以下の機能が、Amazon画面上で直接確認することができます。
- Keepa拡張機能代替
- 売上詳細
- キーワード逆引きリサーチ
- キーワードマイニング
- キーワード順位チェッカー
Amazon画面上で、上記のデータをすぐに確認できて使い勝手がいいので、会員登録した方は、拡張機能を入れておきましょう。
最低限使えるようにしておきたいセラースプライトの機能
それでは、商品ページを作るために最低限使えるようにしておきたいセラースプライトの機能と使い方についてお伝えします。
キーワードマイニング|関連キーワードの検索ボリュームや月間販売数確認に
キーワードマイニングは、関連キーワードの検索ボリューム(月間検索数)や月間販売数を調べることができる機能です。
自社商品やOEM商品の検索キーワードを選定するときによく使われる機能です。
例えば「はさみ」をメインのキーワードとすると、関連キーワードは「はさみ 〇〇」「〇〇はさみ」「ハサミ」などのキーワードのことを言います。
つまり、複合キーワードや類似のキーワードだと思ってください。
キーワードマイニングには、「静的マイニング」と「動的マイニング」の2つがあります。
実際に以下のように、「はさみ」の関連キーワードを「静的マイニング」と「動的マイニング」の2つで見てみます。
「静的マイニング」は「はさみ 子供」「園芸用はさみ」と、「はさみ」を含むキーワードが抽出されているのがわかります。
一方で「動的マイニング」の場合は、「ハサミ」「ハサミ 切れ味 抜群」など、「はさみ」だけでなく「ハサミ」の関連キーワードが出ていることがわかります。
静的マイニングは、単純に「はさみ」の関連キーワードを抽出していることに対して、動的マイニングでは、はさみを探している人が検索するキーワードが抽出されるイメージです。
両方活用してみて、商品にぴったりのキーワードをあてはめていきましょう。
キーワードリサーチ|売れ筋商品のキーワードリサーチに
キーワードリサーチは、ある商品カテゴリーで検索されているキーワードと、検索ボリュームや月間販売数を調べることができる機能です。
該当カテゴリーの売れ筋商品の検索キーワードや検索ボリューム、販売数を把握するために役立ちます。
上記のように、検索ボリューム(月間検索数)や検索成長率、販売数など細かく指定してリサーチすることが可能です。
キーワード逆引きリサーチ|ライバル商品の検索経路がわかってしまう
キーワード逆引きリサーチは、特定の商品がどういうキーワードで検索されて流入されているかを確認できる機能です。
同じカテゴリーで、類似している商品がどのようなキーワードで流入されているかを調べることがわかります。
ライバル商品の検索経路が丸裸になるこの機能も、キーワードマイニング同様、商品の検索キーワード選定でよく利用されます。
キーワード順位チェッカー|Amazonの検索順位の確認に
特定の商品のAmazonの検索順位がわかります。
商品ページ作成後、自分の商品が実際にAmazonの検索画面に上位表示されているかどうかをたしかめることができます。
ライバル商品リサーチ
ライバル商品リサーチは、特定の商品の販売実績などの詳細データを把握することができます。
ライバル商品の販売個数や推移を調べたいようなときに利用します。これも、比較的使う人が多い機能です。
【まとめ】自分の商品をAmazon販売するならセラースプライトはおすすめ
以上、セラースプライトの特徴や、よく使われる機能や使い方についてお伝えしました。
- 検索ボリュームや販売数など、検索キーワードに関するデータを詳細に把握できる
- ライバル商品やライバルセラーの販売数や検索経路などを把握できる
- 市場の動向を調べることができる
- 定期的にライバル商品やライバルセラーの情報を監視できる
このような詳細な分析ができるので、特に商品ページを新規作成する場合は重宝します。
AmazonでOEM販売や、クラウドファンディング終了後の一般販売をする方は、少し高いですが会員登録してもいいと思います。
なお、物販クラファンについては、無料相談を随時受け付けています。興味のある方はお問合せフォームより気軽にご連絡ください。