「1つの収入源に頼ることに不安」「もっと自分の好きなことで稼ぎたい」などの理由で副業をするのが当たり前の時代。
ただ、副業を推奨する時代になったものの、副業で成功する時代になったとは、まだまだ言えません。
物販やクラウドファンディングの話になりますが、私自身独立して成功する人と、ほとんど何も成果を出せないまま終わってしまう人両方見てきました。
しかし、副業で失敗するのは、概ねパターンが決まっており、確実に成果を出すための対処法があります。
ポイントは、副業する際にすぐに諦めるのではなく、「どうしたらうまくいくか」「あの人はどうやって成功したか」を考えることです。
これができる人はかなり少数派、全体の5%もいないかもしれません。逆に失敗パターンの対処法を実行すれば、成功する確率は高いということです。
そこで、今回は物販やクラウドファンディングに限らず、副業が失敗するよくあるパターンと確実に成果を出す方法を解説します。
【この記事を読むことで得られるメリット】
- 副業のよくある失敗事例がわかる
- 失敗事例に対する対処法がわかる
- 副業で共通する成果を出す人の共通点がわかる
副業でよくある5つの失敗パターン
まずは、副業でよくある失敗パターンについてお伝えします。
実際に私も経験した失敗パターンですが、後述するようにすべて失敗を成功に変える対処法があります。
よく、以下のことを掲げて「副業なんてやめとけ」という人もいますが、1度や2度の失敗であきらめる必要はありません。
たしかに向いていないことを続けるくらいなら辞めた方がいいですが、好きなことであれば副業の失敗はすべて対処法があることは知っておきましょう。
時間配分がうまくいかない
副業がうまくいかない人の多くは、時間配分がうまくいかず、本業と両立できないまま辞めてしまいます。
実際に朝9時から夕方5時まで仕事をして、他の時間で副業するというのは、たしかに最初は肉体的・精神的に大変かもしれません。
残業時間の多い方や、結婚して子どもがいる方であれば、家庭の時間も大切なのでなおさらです。
また、会社員であれば、仕事時間は決められていますが、在宅副業はそうではなく、やるも、やらないのも自分次第です。
ある意味メリットと言えますが、強制力が働かない分、時間配分がうまくいかず挫折する人は多いです。
逆に無理をしすぎて体調を壊してしまい、本業にまで支障が出ることもあり得ます。
土日にまとめて作業する
副業の時間配分がなかなかいかない場合、「仕事のない土日にまとめて副業の作業しよう」と言いますが、あまりおすすめしません。
例えば、平日は何も副業せず、土日に10時間副業するようなパターンがその典型ですが、失敗確率が高くなります。
職種にもよりますが、一度作業を止めてしまうと、再度動き出すまでに大きなエネルギーが必要です。
そのため、結局土日でも副業のモチベーションが上がらずに挫折してしまうことが多くなります。
稼げなくてすぐに辞める
会社員の場合は、毎月一定の給料に加えて、6月と12月はボーナスが出ますが、在宅副業となるとそれがありません。
場合によっては、いくら作業していてもなかなかお金にならないことがあります。
しかも、その先頑張っても稼げるようになる保証がありません。
そうなると、「結局稼ぐことができない」「割に合わない」と言ってやめてしまいます。
お金を稼げるようになるまでリードタイムが長い副業もあるのは事実です。
在庫リスクのない物販であるクラウドファンディングも、せどりや転売に比べればリードタイムが長いです。
物販以外で、お金になるまで時間のかかる副業ではアフィリエイトが有名なところです。
また、他の副業でも見込み客に信頼を獲得できるまでに時間がかかる場合もあります。
そのため、実質無給、ボランティアのように働いているような気分となり、「やっていられない」と辞めてしまう人が多いです。
失敗する方法を延々とやり続ける
稼げるまで時間がかかる副業ですぐに辞めてしまうのも問題ですが、うまくいかない方法をやり続けるのも問題です。
うまくいかない方法を、検証・改善しないままやり続けても、失敗の連続で稼げません。これでは単なる苦行です。
もしかしたら、宝のない場所に、ずっと穴を掘り続けるようなことをしているかもしれません。
努力の割に成功体験が得られないと、確実に挫折するので別の方法を考えることも大切です。
場合によっては副業の種類そのものを変える必要な人もいるでしょう。
お金を失ってしまう
副業でお金を稼ごうとして、かえってお金を失ってしまうのも、よくある失敗パターンです。
せどりや転売で例えれば、過剰在庫で資金繰りが苦しくなり、泣く泣く赤字で投げ売りすることは珍しくありません。
世の中「絶対に儲かる」はないのです。
特に物販のような仕入れの発生するビジネス、実店舗を必要とするビジネスは全般的にお金を失うリスクを伴います。
また、怪しげな情報商材に手を出して、何十万円を支払っても何も得られないというケースも少なくありません。
詐欺的なものもありますし、詐欺とはいかなくても、ぼったくりのような薄い内容の情報商材の話もよく聞きます。
一度お金を失ってしまうと、今度はお金を失うことに対する恐怖感が芽生え、行動できなくなるのも失敗の要因となります。
副業の失敗を防いで確実に成果を出すための5つの対処法
先にお伝えした通り、上記の失敗パターンは、すべて対処法があります。
よく言われることかもしれませんが、実践する人はごくわずかです。
そのため、もし何か副業して失敗経験が多い、挫折してしまったという方は、次のことを試すだけでもうまくいく可能性が高いです。
1日30分でも副業の時間を確保する
時間配分がなかなかうまくいかない方は、まずは1日30分でもいいので副業の時間を確保することを目指すといいでしょう。
場合によっては1日15分でもいいかもしれません。
ほんのわずかな時間でも手が空いたら副業の時間に充てることが大切です。
副業によっては、毎日継続した方がいいこともありますが、この場合は特に毎日少しでも継続することが大切です。
例えば物販クラウドファンディングを例にすれば、次のようなものです。
- メーカー1~2社に交渉メールを送る
- MakuakeやGREEN FUNDINGの成功プロジェクトを2~3個チェックする
- KickstarterやINDIEGOGOで2~3個商品をチェックする
- クラファンの申請をする
- 活動報告を使って支援者に連絡する
ほんのわずかな時間でも、毎日何か作業すると、やがて何もしない日がストレスになってきます。
歯磨きをしない、風呂に入らない日が考えられないように、「やらない」ということが耐えられなくなるのです。
そうやって習慣化は形成されていきます。
「今日はどうしても何もできない」という日でも、10分でも20分でも何かできないかを考えてみてみましょう。
限られた時間で何をするか考える
会社員の仕事や家庭と両立する場合は、限られた時間で何をするかを考えるようにしましょう。
私自身、副業時代は1日3時間の確保が限界でした。
しかも、その3時間はまとまった時間ではなく、仕事の休憩や移動時間でできることを含めた小間切れの時間を含みます。
この場合は、私は「この時間は何をしようか?」を決めていました。
- まとまった時間が取れるときはじっくり考えられる作業
- 小間切れの時間のときはマルチタスク可能な軽めの作業
このようにして、時間帯によって作業を分けるようにしました。
もちろん体調を崩すほど無理をするのは禁物です。
無理をしないためにも、限られた時間で何をするか考えて作業するようにしましょう。
ノウハウコレクターを辞める
副業中で成果を出したいのであれば、ノウハウコレクターからはまず卒業することが大切です。
たしかに、自分に合った副業を探すために様々な知識を吸収することも大切ですが、副業中の限られた時間では限界があります。
結局知識を幅広く得ただけで、何も行動できないということになりかねません。
おすすめは、知識を吸収したら、まずは実践することです。
副業には向き不向きがありますが、これもやってみなければわかりません。
最低限の情報を得たら、思い切って始めてみることも大切です。
情報だけならYouTubeやブログで様々ありますが、実践しないことには価値はありません。
「失敗とは、何も失敗しないことだ」という格言もありますが、まずは失敗してみることも大切です。
持っている情報は多いけど、何もしていないと感じたら、何か副業を1つ試すことから始めてみましょう。
知識、実践だけではなくPDCAを回すこと
ノウハウコレクターでは、副業しても成果は出せませんが、だからといって実践だけでもだめです。PDCAで改善しなければうまくいきません。
先にお伝えした「失敗する方法を延々とやり続ける」「稼げないからすぐ辞める」のは、このPDCAという観点が抜けていることが多いです。
「なぜ失敗したのか?」
「何が良かったのか?」
「どうすればもっと成功するか?」
といった検証を重ねながら、必要な情報をインプットして、実践を重ねていくのです。
そうすることで、2回、3回と繰り返すことで必ず成果に結びついてきます。
ただ作業を繰り返すだけでなく、毎日1%でも成長するように意識して副業に取り組みましょう。
リスク管理や会計能力を身に付ける
「副業でお金を失ってしまった」「お金を失うのが怖い」という場合は、リスクを極力抑える方法を考えることも重要です。
これだけネットの仕組みを使ったビジネスが発達した時代ですから、資金力がなくても始められるビジネスはたくさんあります。
物販クラウドファンディングも、支援を得てからリターンを提供する実質的な無在庫販売の仕組みだからリスクを極限まで抑えられます。
これだったら失敗してもお金を失うリスクがありません。
このように、いかにリスクを抑えることができるかといったリスク管理、会計能力を身に付けることも重要です。
とはいえ、時には自己投資が必要なことも忘れてはいけません。
例えば副業を実践すると、独学だけでは何が良くて何が悪かったか検証・改善することが難しいので、誰かに教わる必要があることがあります。
自分ができないこと、時間が確保できないことは外注する必要性が出てくることもあります。
この場合は、今は赤字か利益がほとんど出ない状態でも、将来的にプラスになれば、敢えて費用をかけることも重要です。
もちろん、闇雲に自己投資して中途半端になると失敗のもとなので、「これだ!」というものには費用をかける判断力も求められます。
【まとめ】副業するならお金と時間を意識する
以上、副業でよくある失敗パターンと、確実に成果を出すための対処法をお伝えしましたが、まとめるとお金と時間に関することが多いことがわかります。
ビジネスだから当たり前かもしれませんが、限られた資金や時間をどう活かすかは大切です。
また、「失敗しなければ成功もない」「失敗しないことが最大の失敗」とよく言われるように、とりあえず実践してみることも重要です。
実践して、失敗しながらPDCAを改善すれば、徐々に成果を出せる方法を自分自身に落とし込むことができます。
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