自分で調べ、小さく試し、結果を見て直せる人なら、物販スクールに無理に入る必要はありません。逆に、調べても判断できず手が止まる人や、一度の販売準備が重く、何度も試すのが難しい商売をする人には、人に習う意味があります。
独学で始めるか、スクールに入るかを迷っている人に向けて、僕が両方を使ってきた経験から書きます。僕は物販の講座を運営していて、この記事から案内するセミナーも自分の講座のものです。その立場でも、全員に入った方がいいとは思っていません。
物販は独学でも始められた。僕が習ったのは、伸ばしたい時だった
僕は本を読んで物販を始め、もっと本格的に取り組みたい時にコンサルを受けました。最初に自分でやってみることと、その後に人から習うことは、両方あっていいと思っています。
最初は、本に書いてあった通り、海外のeBayで仕入れた商品を日本のヤフオクで売りました。それで実際に利益が出た。物販って本当に利益が出るんだと思ったんです。始める前からスクールに入って、すべてを教えてもらったわけではありません。
その後、中古品を扱い続けることに限界を感じて、新品を売る方法を探しました。そこでAmazonでの物販を知り、さらに調べるうちに、小売から買うよりメーカーから仕入れる方へ関心が移っていきました。最初から全体の進路が決まっていたというより、やっているうちに次の方法を探すようになったんです。
Amazonの物販を教えている人のスクール兼コンサルに入ったのは、本格的にやろうと思った時です。教材があり、月に1回会って話をする形式で学びました。言われたことを実行して、メーカーとの仕入れ契約を取り、少しずつ取引を大きくしていきました。
その後、月利94万円まで伸びた頃に独立しました。副業で物販を始めてから独立するまでは5年です。これは僕自身がたどった経過で、そのコンサルに入れば同じ利益や期間になるという話ではありません。
僕にとって、独学は最初の利益を作れた方法でしたし、人に習うことは、そこから事業を伸ばす時に役立ちました。「独学かスクールか」を一度決めたら、その方法だけで最後までやる必要はない。自分が取り組む仕事が変われば、学び方も変えていいんです。
入ったのに動かなかった物販スクールも、何個もある
お金を払っても、自分が取り組まなければ仕事は進みません。僕にも入会したのに、ほとんど実践しなかったスクールが何個もあります。
例えば、Amazonで中国輸入をするスクールにも入りました。でも、全然やらなかった。自分がその時にやっていることと違うのに、よそが良く見えて入ってしまうんですよね。教材を買ったり、別のスクールへ入ったりしたこともあります。
時間が取れなかったものもあれば、自分に向かなかったものもあります。内容が良いかどうかと、自分が取り組めるかどうかは別でした。今の仕事を進めながら新しい方法も始めるつもりでいても、使える時間は増えません。
ただ、それを全部、無駄だったとは思っていません。教えている内容はちゃんとしていましたし、別の時に学んだことがつながることもあります。動かなかった事実はある。でも、「動かなかったから内容に価値がなかった」とは言えないんです。
副業の頃も、メーカー仕入れに絞ろうとしながら、投資やせどりが気になって、教材を買ったりスクールを掛け持ちしたりしました。そこで感じたのは、一つに集中しないと突き抜けられない、ということでした。
これから入る人には、内容への期待と一緒に、取り組む時間を確かめてほしいです。今やっていることに追加するなら、何かを減らせるか。入会した後に最初にやる作業が決まっているか。僕がやらなかった経験を振り返ると、そこを曖昧にしたまま学ぶものを増やすのは勧めません。
独学で足りるかは、物販で試して直す回数を持てるかで変わる
小さく試して、結果を見ながら次を変えられる人は、独学で進めやすいです。一方、販売までの準備が長く、一度始めると大きくやり直しにくい仕事では、経験のある人に見てもらう価値が増えます。
僕が独学でもできると思っているのは、自分で調べて、実際に試せる場合です。仕入れや販売をやってみて、どうだったかを確かめる。分からないところを調べ直し、次に変える。そこまで自分で続けられるなら、無理に入会する理由はありません。
クラファンは、その試し方が少し違います。商品を決めて、メーカーと交渉し、商品ページや販売の準備をしてから、期間を区切って売ります。公開後に変えられることはあっても、事前の準備から丸ごとやり直して、同じ条件でもう一度試すのは難しい。
僕がクラファンは独学だと難しいと考えるのは、そこで自分の経験がたまりにくいからです。一回の準備が重い分、経験者が持っている別の案件の知識を借りる意味がある。クラファンだけ独学が不可能だと言いたいわけではありません。
この違いを、自分の状況に当てるなら次のようになります。
| 自分の状況 | 独学・スクールをどう考えるか |
|---|---|
| 調べたことを試し、結果を見て次の行動を決められる | まず独学で進める余地がある |
| 分からないことを調べ続け、作業が止まっている | その判断について質問できる相手が役立つ |
| 販売までに準備が多く、失敗から学ぶ回数を取りにくい | 公開前に経験者へ相談する意味が大きい |
| 学ぶ時間はあるが、商品探しや交渉をする時間がない | 入会より先に、実践する時間を作る |
| 今の方法を進めず、別の方法ばかり気になる | 学ぶものを増やす前に、取り組む仕事を絞る |
最初の段取り自体がまだ見えていなければ、輸入総代理の始め方を読んで、どの作業で助けが必要になりそうかを確かめてみてください。「全部不安」より、「メーカーからこの条件が来た時に判断できない」の方が、人に聞きたいことがはっきりします。
物販スクールで買うのは、答えを待つ時間の短縮
人に習う良さは、自分だけで調べ続けていたところに、経験にもとづく回答をもらえることです。入会そのものが利益を生むわけではありません。
相談を受けていると、「あ、そのパターンね」「それね、みんな引っかかるんだよね」と分かることがあります。教える側には、これまでの案件で出てきた質問と対応があるからです。本人にとって初めての問題でも、こちらでは似たケースを見ていることがある。
自分で調べれば分かるとしても、その答えに着くまで作業が止まるなら、相談することで早く進めます。まとまった情報を読めることに加えて、いま自分が抱えている問題を質問できる。僕はその時間に、お金を払う意味があると考えています。
スクールを時短のためのものと言うと、少し語弊があるかもしれません。情報だけ欲しい人もいれば、仲間がいることを重視する人もいるからです。ただ、どちらであっても、入ったら利益が出ると決まっているものではない。学習塾に通えば志望校に受かると決まるわけではないのと同じです。
メーカーへ連絡する、条件を確認する、販売の準備をする。そうした作業は、教わった後に自分が進めます。人に聞いて判断を早めたいのか、代わりに全部やってほしいのかは、入る前に自分の中で分けておいた方がいい。
人から習う方向に決めた後の注意点は、物販のコンサルを受ける時の考え方にまとめています。スクールを探す前に、自分が何について質問したいのかを言葉にしておくと、説明を聞いた時に見るところも変わります。
一人だと止まる人には、スクールの期限や人との接点が役立つ
情報を知らないことより、続けて手を動かせないことが問題なら、人と会う予定や提出の期限が役立ちます。逆に、自分で毎日検証できる人には、そのためのスクールやコミュニティは要らないと思っています。
僕も、リアルのセミナーや懇親会に参加した直後は、やる気が上がります。「よし、やってやるぜ」と思って帰る。でも、2〜3日経つと下がってくるんですよね。上がった気持ちがずっと続く前提で、仕事の予定は組めません。
そこで、「いつまでにこれをやる」と決めて、人に見せる予定を作る。誰かと会って話す。同じことに取り組む人が進めていれば、自分もやろうと思う。そういう環境の使い方もあります。
ただ、場に参加して気分が上がることと、仕事が進んだことは同じではありません。商品を調べたのか、メーカーへ連絡したのか、回答をもらったところを直したのか。次に会うまでに何をするかが決まっている方が、参加した時間を実践へつなげやすいです。
長い目では、自分で行動を管理できるようになった方がいい。そのために最初は人の力を使う、という順番で考えています。ずっと誰かに背中を押してもらわないと動けない状態を、目標にしているわけではありません。
入会を決める前に、物販で止まっている作業を一つ書く
まず、自分が進められない作業と、そこを進めるために欲しい助けを書いてみてください。独学を続けるか、人から習うかは、その後に考えても遅くありません。
「物販で稼ぎたい」だけだと、どんな教材も良く見えます。商品探しの方法が分からないのか、メーカーへの返事が書けないのか、予定を立てても実践できないのか。止まっている場所によって、必要な助けは違います。
自分で調べて試せるなら、その作業を進める。経験者の判断を借りた方が早いなら、相談できる場を探す。そもそも取り組む時間がなければ、何をやめて時間を作るかを決める。僕が動かなかったスクールの経験も、ここで使ってもらえればと思います。
輸入総代理とクラファンに取り組みたくて、その進め方を人から学びたい場合は、僕の講座で案内しているセミナーの内容をご覧ください。話を聞いたうえで、自分が進めたい作業に合うかを判断してもらえれば十分です。
僕は独学で始めて、人から習って伸ばしたこともあれば、入ったのに動かなかったこともあります。次に学ぶものを増やすかどうかは、いま進めたい仕事と、そのために実際に使える時間を見て決めればいいと思います。
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