クラウドファンディングでは、次々と新商品が登場するガジェット系は相性の良い商品カテゴリーの1つです。
特に物販クラファンの支援者の属性は、最近は女性が増えているとはいえ、30~50代男性が中心です。
しかも新しいモノ好き、流行に敏感な層が多いので、ガジェット系のプロジェクトはよく起案され、そしてよく売れます。
おそらくクラファンの商品リサーチをしていると、ガジェット系を多く目にするのではないかと思います。
そこで、物販クラファンに取り組む方でもガジェット系を扱う方も多いと思うので、今回はガジェット系の注意点やポイントをお伝えします。
【この記事を読むことで得られるメリット】
- クラファンでガジェット系を扱うメリット・デメリットがわかる
- クラファンでガジェット系を扱う際のポイントがわかる
クラウドファンディングでガジェット系を出品するメリット
まずは、クラウドファンディングでガジェット系を出品する際のメリットについてお伝えします。
クラファンの支援者層のニーズに合っている
冒頭でもお伝えしましたが、ガジェット系は、新しいモノの30~50代男性という、クラファンの支援者層のニーズに合った商品が多いです。
MakuakeやCAMPFIREはもちろん、GREEN FUNDINGは特にその傾向が強いところがあります。
今でもガジェット系はクラファンで爆発的な支援を得られるケースが多く、1商品で300~500万円の支援、場合によっては1,000万円以上の支援を得られるケースもあります。
特にガジェット系が好きな方は、ガジェット系に取り組んでみるのもいいでしょう。
次から次へと次世代商品が発売される
これは後述するように、デメリットにも繋がるのですが、ガジェット系は次々と次世代商品が発売されます。
ちょうどiPhoneが次々と新モデルがリリースされることに近いものがあります。
そのため、取引しているメーカーによっては「この商品が売れたので、次世代モデルのプロジェクトも起案しませんか?」と継続的な案件に繋がることもあります。
次から次へと新商品のプロジェクトを立ち上げることで、ブランディングも可能になりますし、固定のファンも付きやすくなります。
参考になる成功事例が多い
ガジェット系のプロジェクトは多いので、商品によってはレッドオーシャンになっていることも多いですが、逆に言えば類似商品が多いということです。
類似商品が多いということは、参考になる成功事例も多いということなので、商品の訴求をしやすい点があります。
「この商品は、こういうニーズがあったから売れたのか」
「今までの成功したプロジェクトとの違いは何か」
といったことを考えやすいので、比較的初心者の方には取り組みやすいところがあります。
クラウドファンディングでガジェット系を出品するデメリット
次に、ガジェット系のデメリットについてお伝えします。
ガジェット系は素晴らしい商品は多いのですが、次の点は注意するようにしてください。
PSEマークや技適マークが必要な場合がある
ガジェット系のような電子機器を輸入する場合、電気用品安全法(PSEマーク)や電波法(技適マーク)の法律をクリアしないといけない場合があります。
詳細は以下の記事に詳しくお伝えしていますが、コンセントが付いた電化製品、モバイルバッテリー、通信機器は法規制のクリアが求められます。
そのため、海外メーカーから新商品を仕入れるような場合は注意が必要です。
ただ、これは見方を変えればメリットにもなります。
ガジェット系はレッドオーシャンになりやすいところがありますが、PSEや技適のハードルがある商品は比較的ブルーオーシャンです。
PSE、技適のハードルがある商品の輸入は、ライバルが避ける傾向にあるためです。
輸入ビジネス初心者の方はPSEや技適のハードルがある商品は避けた方がいいですが、経験を重ねたら挑戦してみるといいでしょう。
特に技適はスムーズに申請しやすいところがあります。
商品寿命が短い
先ほどメリットのところでお伝えした「次から次へと次世代商品が発売される」という点ですが、これは商品寿命が短いことを意味します。
商品寿命が短い商品は、クラファンだけで販売を完結させるならいいですが、長く継続的な売上を目指す一般販売には向いていません。
逆に家具、インテリアなど商品寿命が長い商品については一般販売に向いています。
ガジェット系の商品すべてが短命ということではないですが、商品寿命については注意して出口戦略を考える必要があります。
クラファンで完結するか、一般販売するかで価格設定などの戦略が大きく変わってきます。
ただ、クラファンで完結させるつもりの商品であっても、メディアから注目されたり、実店舗に卸してほしいという依頼があったりした場合は一般販売も検討しましょう。
また、商品寿命が短いという点では商品リサーチでも注意が必要です。
KickstarterやINDIEGOGOで、ガジェット系の商品をリサーチする際はプロジェクトの時期に注意してください。
古いプロジェクト(2~3年前)の場合は、商品が時代遅れになっている可能性があるので注意してください。
レッドオーシャンの商品が多い
ガジェット系は支援者のニーズにマッチしていることからプロジェクトを起案する人が多いです。
そのため、商品によってはレッドオーシャンになり、以前より成功することが難しくなっている場合があります。
特に「この手の商品よく見るなあ」と思う商品は注意して類似商品をリサーチしてください。
成功しているプロジェクトもありますが、成功したとは言えないプロジェクトも多い可能性があります。
そのような商品は、避けた方がいいかもしれません。
しかし、他商品にはない差別化が可能だったり、ターゲットを変えたりできる商品であれば、勝機は十分あります。
「この商品がもっと〇〇であればなあ」という商品を見つけたら、かなりチャンスです。
ガジェット系のプロジェクトで成功するための3つのポイント
ガジェット系のプロジェクトのメリット・デメリットを踏まえて、成功するポイントをお伝えします。
日頃からメディアでチェックしておく
日頃から国内外のクラファンサイトをチェックしておくことは言うまでもないのですが、新商品の情報を発信しているWebメディアもチェックしておきましょう。
特にガジェット系に関する情報も多いので、Webメディアをチェックして情報感度を高めるようにしてください。
例えばRAKUNEW、Bouncy、GIZMODO JAPAN、Engadgetなどです。
Engadgetは2022年に日本版が終了していますが、Google Chromeの翻訳機能を使ってアメリカ版をチェックするといいでしょう。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
PSEマークや技適マークのハードルに挑戦する
先ほどもお伝えしたように、海外商品を仕入れる場合は、PSEや技適、食品衛生法の規制を突破する必要があることもあります。
そのような商品を避けるのもひとつの手ですが、このような商品はブルーオーシャンになりやすいです。しかも、かなり売れそうな面白そうな商品も多いのも事実です。
検査費用は海外メーカーで持ってくれることも多いので、チャレンジしてみるのもいいでしょう。
法規制突破のスキルを上げることで、扱える商品の幅も広がり、長期的に見てもプラスです。
他商品にはない差別化できるポイントを探す
これは物販クラファン全体に言える話ですが、機能や素材面で差別化できるポイントを探すようにしましょう。
特にガジェット系は次々と新商品が生まれます。
どのあたりの機能が強化されたのか、どんな素材を使っているのか、どれだけ使いやすくなったのか、コンパクトになったのか、etc……
どのあたりを強化した新商品なのか確認するようにしましょう。
【まとめ】ガジェット系のメリット・デメリットを把握して成功したプロジェクトに
以上、ガジェット系の商品をクラウドファンディングで出品する際のメリット・デメリット、成功のポイントをお伝えしました。
ガジェット系はクラファンユーザーには人気のジャンルなのでおすすめなのですが、その分ライバルが多くなります。
それに、PSEマークや技適マークが必要なこともあり、商品寿命が短いなどのデメリットもあります。
とはいえ、PSEや技適が必要な商品については、ブルーオーシャンなので挑戦してみる価値は十分あります。
また、クラファンだけで完結させるつもりでも、メディアの注目度や卸の提案があったら一般販売を検討してもいいでしょう。
一般販売を強く意識してプロジェクトを立ち上げる場合は、ガジェット系だけではなく家具やインテリアなど、商品寿命が長い商品にも挑戦してみてください。
なお、物販クラファンについては、無料相談を随時受け付けています。興味のある方はお問合せフォームより気軽にご連絡ください。