ネットで簡単!クラファン仕入れ・不良品返金に使える海外送金方法

海外への送金手段、どれだけご存じですか?
成田光
本記事では、商品の仕入れや返金時に必要となる海外への送金方法について解説しています。

クラウドファンディングで海外メーカーに商品発注する際に必要な海外送金。

海外送金には様々な手段が存在し、各社で手数料や送金方法、入金期日が全く違います。

本記事では、さまざまな海外への送金方法のうち、代表的なものについて簡単な使い方や限度額・手数料などの特徴について紹介しているので是非参考にしてみてください。

(※各社の限度額・手数料については、2020年9月時点で調査した値を記載しています。)

Wise(旧 トランスファーワイズ)

Wiseは、ロンドンに本社をおく海外送金サービス企業です。

銀行ではなく、資金移動業者で、海外送金の際の「手数料の高さ」「送金の遅さ」「手続きの手間」といった問題点を改善するためにさまざまな方策を実施しています。

まず、Wiseは2020年5月に、全ての通貨で手数料を引き下げました。

一部の通貨では、これまでと比べ、手数料を最大24%引き下げています。手数料は大手銀行と比べると最大8分の1程度です。

銀行とトレーダーは常に通貨を売買しており、通貨に応じて、買値と売値があります。

これらの価格の中間点はミッドマーケットレートと呼ばれています。

通常の海外送金サービスでは、ミッドマーケットレートに手数料を上乗せしたものを「本日のレート」としていますが、Wiseは手数料を上乗せしたレートではありません。

レートは常に変動していますが、Wiseでは為替レート保証があります。

これは期限内に入金確認ができれば、固定された為替レートが適用されるというもので、通常24時間、または48時間の保証となっています。

Wiseの海外送金の仕組みは、日本の口座から直接振り込むものではなく、各国に口座を設けることでスムーズに送金するものです。
Wiseを使った国際送金手続きの25%は、わずか20秒以内に完了します。

日本から海外への送金は1~2営業日で相手に届くとともに、海外から日本への送金の約90%は、送金からわずか1分以内に受け取れます。

口座開設に必要な本人確認もオンラインで完結できるように改善されていますので、初めての海外送金でもスムーズに行えます。

Wise経由での海外送金はアプリまたはwebで行います。

成田光
トランスファーワイズは手数料が安く、送金にかかる期間の短いのでスムーズに海外送金できますよ!

 

使い方の流れは以下の通りです。

  1. アカウント登録:メールアドレスまたはGoogleかFacebookのアカウントが必要です。
  2. 送金額を入力:この際に手数料と着金予定日が確認できます。
  3. 受取人の口座情報を入力:口座が分からない場合はメールアドレスだけで送金できる通貨もあります。
  4. 本人確認:日本円の送金の場合は本人確認に加えて住所確認も必要です。
  5. 指定先の口座へ入金される

Wiseの限度額・手数料

Wiseで海外送金を行う場合の手数料は、送金金額に比例して手数料も大きくなります。

調査時点で日本から10万円を米ドルで送金する場合、トランスファーワイズで支払う手数料は758円、相手が受け取る金額は936.91ドルとなっています。

Wise利用時の限度額は、日本からの送金は1回あたり100万円までとなっています。1日あたりの回数の制限はありません。

→Wise送金無料クーポン

(Wiseの手数料計算ツール(公式)はこちら )

楽天銀行

楽天銀行の最大の特徴は送金する金額に関わらず手数料が固定だという点です。

通常、海外送金では送金する金額が大きくなるにつれて手数料も大きくなるのですが、楽天銀行ではそれがありません。

成田光
大きい金額を送金したいときには楽天銀行を利用すると手数料が安く抑えられますね!

楽天銀行で海外送金する際の流れは以下の通りです。

  1. 楽天銀行口座開設:楽天銀行は、楽天銀行同士なら振込手数料が無料なので、普段使い用の銀行としてもメリットがあります。
  2. 海外送金の申し込み:口座にログインして「海外送金」を選択し「新規お申込み」をクリックして必要事項を入力。
  3. 審査に通過すれば海外送金が行えます。審査には2~5営業日かかります。
  4. 海外送金の利用開始

楽天銀行の限度額・手数料

楽天銀行を使って日本円を海外に送金する場合、1日の限度額は100万円です。

ひと月あたりの限度額は200万円、1年あたりだと500万円となっています。

送金にかかる手数料には「送金手数料」、「円貨送金手数料」、「海外中継銀行手数料」、「受取銀行手数料」の4つがあります。

 

送金手数料:金額は定額で750円。1取引ごとに必ずかかります。
円貨送金手数料:日本円を海外に送金する際に必要となる手数料で3,000円です。日本円以外を送金する際にはかかりません。海外中継銀行手数料:こちらも固定で基本1,000円となっています。この手数料は送金人負担にするか受取人負担にするかを選択できます。受取人負担とする場合は送金金額から差し引かれます。受取銀行手数料:受取人が負担する手数料で、受取銀行によって発生することがあります。

 

調査時点で日本から10万円をアメリカに送金する場合、楽天銀行に支払う手数料は750+3,000+1,000=4,750円となっています。

10万円ちょうど相手に送金したい場合には104,750円が必要な計算です。

(楽天の海外送金シミュレーター(公式)はこちら)

ペイオニアPayoneer

ペイオニアは、日本から海外へ送金するのではなく、外貨で得た収入を日本円で受け取ることに特化した受け取り専門のサービスです。

ペイオニアは、新規アカウント開設費や取引先からの代金受取り、他のアカウントへの外貨支払いも手数料は無料です。

手数料としては、外貨を日本円で引き出す際に市場の為替レートに加える2%以下の為替手数料のみとなります。

為替手数料とは、通貨の両替をする際の手数料のことです。ペイオニアでは、ここに独自の手数料(2%以下)を加算するシステムになっています。

 

ペイオニアの使い方は以下の通りです。

  1. 登録申込:銀行口座情報や身分証明書をもとにアカウント開設申し込み。
  2. 審査:7営業日以内に審査の結果がメールで届きます。
  3. 利用開始

ペイオニアの限度額・手数料

ペイオニアでは、取引の限度額について一律で決まっているわけではありません。

各アカウントの現在の残高や一回の取引で引き出す際の最低額、一回の取引で引き出し可能な上限額などをもとにしてアカウントごとに決められています。

手数料については基本的に2%と考えればよいでしょう。

例えばペイオニアのアカウントで受け取った1,000ドルを日本の口座で引き出す場合、1,000ドルの2%にあたる20ドル分が為替手数料としてかかります。結果として、手元に残るのは980ドルとなります。

1,000ドルの手数料は20ドル、10,000ドルの手数料は200ドルといったように比例していきますので、大きな金額を引き出したいときには、2%という数字を大きいと感じる方が多いかもしれません。

Paypal

PayPalの大きな特徴は、事前にPayPalに銀行口座やクレジットカードの情報を登録しておけば、相手に支払い情報を伝えなくても送金ができる点にあります。

このことは個人のお店が行うネットショッピングなどを利用する際には大きなメリットとなるでしょう。

また、国内のショッピングへの支払いは日本円なら手数料が無料です。

友達や家族など個人間での送金は、日本円・日本のアカウント間であれば無料です。

つまり国内のPayPalユーザーに日本円で送金をする場合に、送金・受取ともに手数料が無料だということになります。

PayPalは、国内で使う際には、大きなメリットがあると言えます。

一方で、海外へ送金する場合の手数料は1回の取引につき499円となっています。

必要な手数料は送金手数料だけでなく、為替レートに含まれた為替手数料もかかってしまい、その割合は4%とかなり高いです。

 

Paypalの使い方は以下のようになっています。

  1. Paypalアカウントに支払い方法を登録
  2.  Paypalが使えるお店でログインして支払い

Paypalの限度額・手数料

Paypal利用1回あたりの限度額は100万円です。

手数料は国内でのショッピングや送金については無料、海外サイトでのショッピングなどによる海外送金の場合は送金手数料499円に加えて為替手数料として送金金額の4%が必要です。

調査時点で日本から10万円をアメリカに送金する場合Paypalに支払う手数料は499円+10万円×4%=4,499円となっています。

10万円ちょうど相手に送金したい場合には、手数料含めて104,499円が必要な計算です。

ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行が行う海外送金サービスは「国際送金」という名称で行われています。

ゆうちょ銀行は、個人または個人事業主の場合しか国際送金は行えません。法人向けのサービスは2020年3月に終了しているので注意してください。

ゆうちょ銀行のwebサービス「ゆうちょダイレクト」を利用すると窓口で行うよりも手数料が安くなりますし、PCやスマホからも簡単に海外送金ができます。

送金の申込日から最短で2営業日後、多くの場合は4営業日以内に、ゆうちょ銀行から関係銀行あてに送金がされます。

ゆうちょ銀行で日本から海外へ送金する際の手数料は一律で3,000円です。

送金先の国によっては別途で仲介手数料がかかることがあり、その金額は送金金額から差し引かれます。さらに送金手数料とは別に、通貨ごとの独自の為替手数料が設けられています。

たとえばゆうちょ銀行の米ドルに対する為替手数料は、1ドルあたり約2円と設定されています。

 

ゆうちょダイレクトでの海外送金の方法は以下の通りです。

  1. ゆうちょ銀行の総合口座の通帳またはキャッシュカードをもとにweb上でゆうちょダイレクトの利用申し込み
  2. 登録完了
  3. ゆうちょダイレクトにログインし、左にあるメニューから国際送金をクリックし、必要な情報を入力

ゆうちょ銀行の限度額・手数料

ゆうちょ銀行で国際送金をする際の限度額は1回あたり100万円未満、1日あたり200円以下、1か月あたり500万円以下となっています。

送金手数料は送金金額に関わらず1回の取引につき3,000円。これに加えて為替手数料がかかります。

日本から10万円を米ドルで送金する場合、ゆうちょ銀行に支払う手数料は以下のようになります。

ゆうちょ銀行の米ドルに対する為替手数料は、1ドルあたり約2円ですので、

たとえば1ドル=110円のとき、ゆうちょ銀行では1ドル=約112円として海外送金が行われることになります。

1,000ドルちょうどを相手に送金したい場合、1,000ドルは110,000円に値しますが、ゆうちょ銀行では112,000円、つまり2,000円多くかかるということです。

ここに送金手数料の3,000円が必要になるので、ゆうちょ銀行に支払う手数料は合計で5,000円になります。

セブン銀行

セブン銀行の海外送金は、個人専用のサービスです。法人への送金や、日本への送金受け取りは実施していません。

送金手数料は、送金する金額によって定められています。

また、送金手数料とは別途に為替レートに含まれた為替手数料もかかります。

為替手数料は固定ではなく、1日に複数回変動します。

セブン銀行では、約200カ国のWestern Union窓口で受け取れる送金サービスと、フィリピン国内約8,000カ所で受け取れる送金サービスの2種類から送金方法を選べます。

Western Union窓口で受取れる送金サービスの場合、中国・フィリピン国内なら銀行口座へも送金できます。

フィリピン送金サービスは、セブン銀行の海外送金アプリ専用のサービスで、Western Unionの方は、海外送金アプリは使用できず、セブン銀行のATMとインターネットから送金がすることになります。

 

セブン銀行の使い方

  1. セブン銀行口座の開設と海外送金サービス契約を申込む
  2. セブン銀行口座に送金に必要な資金を入金する
  3. インターネットバンキング・モバイルバンキングまたはセブン銀行のATMで送金を依頼する
  4. 送金依頼完了

セブン銀行の限度額・手数料

セブン銀行の海外送金限度額1回あたり100万円までとなっています。

1日あたりの限度額もひと月あたりの限度額も100万円です。1年あたりでは300万円までの送金が可能です。

一部の国への送金については限度額より少額の限度額が設定されています。

手数料はフィリピンへの送金サービスと、Western Union窓口への送金で異なっていますが、どちらも送金額によって変動する点は同様です。

フィリピン送金サービスの場合、送金手数料は950円から最大2,000円です。Western Union窓口への送金の場合の送金手数料は、990円から最大6,500円となっています。

これらの送金手数料に加えて、為替手数料が必要になります。

日本からアメリカへ10万円を送金する場合、送金手数料は2,000円、相手が受け取れる金額は909.43米ドルとなっています。

(セブン銀行の海外送金シミュレーションWestern Union版(公式)はこちら)

 

 

OMPではクラウドファンディングの入り口から出口までサポートします。

いかがでしたか?

どの企業の海外送金サービスを利用するにしろ、何らかのかたちで必ず手数料は必要になります。

送金手数料と聞くと、送金に必要な手数料すべてを指すものと誤解しがちですが、実際は各社独自の為替レートの中に見えない為替手数料が含まれていることがほとんどです。

海外への送金を検討する際には、送金手数料だけでなく、為替手数料もしっかりと比べた上でサービスを利用することをおすすめします。

海外送金の方法と言っても様々あり、手数料や送金にかかる期間も違うものです。

OMP(オンラインマイクロ商社プロジェクト)では、クラウドファンディングのスタートからゴールまでのサポートを行なっています。

Makuakeだけでなく、GREEN FUNDING、machi-yaなど様々なプラットフォームでプロジェクトを起案した経験を元にアドバイスをしています。

また、OMPのメンバーが集うグループチャットでは情報収集が行われており、互いに切磋琢磨する環境が整っています。

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成田光

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