クラウドファンディングには、購入型、寄付型、金融型に分けられますが、各々クラファンサイトの選択肢が大きく変わります。
購入型クラファン |
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寄付型クラファン |
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金融型クラファン |
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購入型、寄付型、金融型では大きく仕組みが違うので、適したクラファンサイトも大きく変わってくるのです。
また、購入型クラファンでもプロジェクトの傾向などによって大きく選択肢が変わるので、各々の特徴を押さえておくといいでしょう。
そこで、今回は購入型クラウドファンディングを4つのパターンで比較して解説します。
【この記事を読むことで得られるメリット】
- クラウドファンディングサイトの選び方がわかる
- 購入型クラファンサイトの特徴がわかる
購入型クラウドファンディングをリターンの傾向で比較する
購入型クラウドファンディングサイトは星の数ほどありますが、各々支援者の層やリターン商品の傾向が違います。
各々のリターン商品の傾向を踏まえて、クラファンサイトを選ぶことが大切です。
例えば、冒頭で紹介した購入型クラファンサイトで、リターン商品の傾向は次のようになります。
クラファンサイト | 物販 | サービス |
Makauake |
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GREEN FUNDING |
| ― |
CAMPFIRE |
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machi-ya |
| ― |
kibidango |
| ― |
MOTIONGALLERY | ― |
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ENjiNE |
| ― |
muevo | ― |
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Creema SPRINGS | ハンドメイド作品 | ― |
このように、自分がどんなプロジェクトを起案するかによって、かなり選択肢が変わってきます。
例えば物販であれば、クラファンサイトの規模からMakuake、GREEN FUNDING、CAMPFIRE、machi-yaに選択肢が絞られます。
飲食店のプロジェクトであれば、MakuakeやCAMPFIREが適切でしょう。
映画や音楽、アートなどクリエイター系のプロジェクトであれば、他にも選択肢が出てきます。
自分のプロジェクトに合ったクラファンサイトを選びましょう。
購入型クラウドファンディングを集客力で比較する
次に、購入型クラウドファンディングを集客力で比較します。
支援を多く集めたいなら、集客力はとても重要な要素となります。
集客力で選ぶなら、冒頭でお伝えしたクラファンサイトのうち、Makuake、GREEN FUNDING、CAMPFIRE(ma-chiya含む)になります。
他のクラファンサイトは、どうしても認知度が低く支援者の数も少ないので集客力が下がります。
プロジェクト内容によって選択肢が大きく変わりますが、基本的には集客力の高いクラファンサイトを選びましょう。
会員数で一番大きいのがCAMPFIREです。
※CAMPFIREサービス資料より抜粋
2023年現在の会員数は330万人で、クラファンサイトとしては国内最大規模となります(machi-yaなどCAMPFIRE運営のクラファンサイトを含む)。
ただ、CAMPFIREはプロジェクトが多岐に渡り、支援者の層も様々です。また、寄付型クラファンに近いプロジェクトも少なくありません。
属性が分かれているため、クラファン規模の割には支援が集まらないことがあります。
とはいえ、CAMPFIREは幅広く購入型クラファンを扱っているので、選択肢の1つと言えます。
購入型クラファンに特化したサイトで最大規模と言えるのがMakuakeです。
2023年9月期現在、会員数は261万人います。Makuakeの公表している数よりは少ないものの、購入型クラファン特化型のサイトでは国内最大と言っていいでしょう。
特に物販系や飲食店のプロジェクトを立ち上げるならMakuakeを検討するといいでしょう。
GREEN FUNDINGについては会員数は非公表ですが、物販系のプロジェクトに特化したクラファンサイトではかなり集客力は高いです。
購入型クラウドファンディングを支援者の属性で比較する
クラファンサイトの属性については、大手であるMakuakeとCAMPFIRE(ma-chiya含む)が公開しています。
【男女比】
支援者の男女比については、MakuakeとCAMPFIRE(machi-yaなど含む)が公表しています。
※Makuake 2021年9月期第2四半期 決算説明資料より抜粋
Makuakeはやや男性支援者が多く、これまでもガジェット系など男性向けのプロジェクトが多めでした。
しかし近年は女性の支援者が増えてきており、2021年は女性割合が36%まで上昇しています。
現在は、もっと女性割合が上昇していると考えられます。
実際に、女性向きのプロジェクトが増えています。物販系のプロジェクトでも、キッチン用品など女性向きのプロジェクトも十分検討の余地はあるでしょう。
※CAMPFIRE統計データより抜粋
CAMPFIREについては、Makuakeよりも女性支援者の割合が高く、半数近くが女性です。
これは、イベント系のプロジェクトが多いことが影響していると考えられます。
GREEN FUNDINGについては統計データはないものの、MakuakeやCAMPFIRE以上に男性向きのプロジェクトが多いです。
【年齢比】
支援者の年齢比についても、MakuakeとCAMPFIRE(machi-yaなど含む)が公表しています。
※Makuake 2021年9月期第2四半期 決算説明資料より抜粋
※CAMPFIRE統計データより抜粋
MakuakeもCAMPFIREも、ボリュームゾーンは30~50代です。
GREEN FUNDINGについても、プロジェクトの傾向からほぼ同様と考えていいでしょう。
30~50代は比較的お金に余裕がある層で、商品価値に見合った値段であれば支援してくれます。
平均的には10,000円前後のリターンが多いものの、それ以上の高額のリターンでも十分成功確率は高いです。
ここまでをまとめると、集客力の高いクラファンサイトのボリュームゾーンは、30~50代の男性で、女性も少しずつ増えています。
今後変わる可能性はありますが、若い女性や、高齢者向きのリターンは向いていないことになります。
これからプロジェクトを考える方は、クラファンサイトの属性も意識するといいでしょう。
購入型クラウドファンディングを手数料で比較する
クラファンサイトによって、手数料が変わってきます。
クラファンサイトの選定では、プロジェクトの属性や集客力の方が優先度は高いですが、手数料についても参考にしてください。
クラファンサイト | 手数料 |
Makauake | 20% |
GREEN FUNDING | 20%(手数料や紹介で16%になることがある) |
CAMPFIRE | 17%(キャンペーンなどで割引になることがある) |
machi-ya | 25% |
kibidango | 10% |
MOTIONGALLERY | 10% |
ENjiNE | 15% |
muevo | 20% |
Creema SPRINGS | 20% |
だいたいクラファンサイトの手数料は10~20%ですが、machi-yaについては手数料が25%とやや高めです。
しかし、有力なメディアに無料でプロジェクトを掲載してもらえる可能性があり、広告費をかけなくても支援が大きく伸びることがあります。
特に物販系のプロジェクトを起案する方は、クラファンおかわりでCAMPFIREとmachi-yaで迷うと思います。
商品の相性もありますが、広告費に力を入れるならCAMPFIRE、メディア紹介で支援を集めるならmachi-yaと考えておくといいでしょう。
クラファンサイトの手数料については、以下の記事も参考にしてください。
【まとめ】プロジェクトに合ったクラファンサイトを選ぶ
以上、購入型クラウドファンディングサイトについて4つのパターンで比較しました。
クラファンサイトは星の数ほどありますが、各サイトのプロジェクトや支援者の属性、集客力をチェックすることが大切です。
ぜひ、自分のプロジェクトに合ったクラファンサイトを利用しましょう。
なお、購入型クラファンのなかで、物販クラウドファンディングについては拙著「物販×クラウドファンディング実践大全」に詳しく解説しています。
物販系のプロジェクトを立ち上げる際は、ぜひ参考にしてください。
また、物販クラファンについては、無料相談を随時受け付けています。興味のある方はお問合せフォームより気軽にご連絡ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。