クラファンプロジェクト後のリターンを滞りなく行うための手順

サポーターの皆様に滞りなくリターンを行う手順とは?
成田光
プロジェクトが終わって終了ではありません。責任をもってリターンを行いましょう!

クラウドファンディングはプロジェクトが終わったら終了ではありません。

支援してくださったサポーターの皆様の手元に無事商品をお届けしてようやく終了です。

予定期日までリターンすることが当たり前のように思われていますが、中にはメーカー側の製造トラブルや輸送中のトラブル、紛失や一部破損などの問題が生じることも少なくありません。

リターンが遅れる原因についてはこちら側がいくら気を付けていてもどうしようもない部分でもあり、手の施しようのない部分でもありますが、到着を楽しみに待っているサポーターの皆様へのこまめな進捗状況の報告は絶対に必要です。

たとえリターンが遅れたとしても、誠意をもって真摯な対応をすれば多少のキャンセルは出るものの炎上することはまずありません。

トラブルに見舞われないのが一番ですが、本記事では滞りなくリターンを行うための流れを説明します。

メーカーへの商品発注

クラウドファンディングのプロジェクトが終了したら、リターンを行います。

クラウドファンディングプロジェクトの種類によってリターンの内容は異なりますが、購入型クラウドファンディングの場合には、支援者に商品を発送することになります。

まずはメーカへ商品を発注しましょう。

クラウドファンディングのリターンは発送が遅れることも少なくありません。

しかし仮にリターンが遅れてしまえば、次回プロジェクトを行う際に支援が集まりにくくなってしまう可能性があります。そのため期間には十分に余裕を持ちましょう。

なおメーカーへ商品発注を行う際には納期を相談して決めることになるはずですが、海外のメーカーは納期への意識が日本のメーカーと比較して低い傾向があることに注意しましょう。

日本では納期を守らないと大きな問題になります。しかし海外では「納期は絶対に守られなければならないもの」という意識はありません。

比較的真面目な国民性を持つと言われることが多いドイツでさえ納期が遅れることは、少なからずあります。

しかしメーカーが納期に遅れたことは、クラウドファンディングプロジェクトの支援者への言い訳にはなりません。

そのため納期について相談する際には、納期を遅れることを前提に余裕を持った納期を設定しましょう。また配送方法についても念入りに確認しておくことをおすすめします。

また不良品対応についても確認してください。

特に商品の発注先が中国メーカーの場合には中国と日本の品質に対する常識には違いがあることを理解しましょう。

最近では中国も技術が上達しており、品質意識も上がっています。

しかし以下のような商品の場合には、中国ではそもそも不良品と認められないことも多いです。それほど認識に違いがあることを理解してください。

  • アパレル商品のボタンやチェーンの形状や色の違い
  • 生地の裁断位置や材料生産ロットの差による柄・色・風合いの違い
  • 金属・ガラス・プラスチックなどの傷・色の違い・剥げなど
  • 包装や化粧箱の破損

 

不良品が一部混ざっていても、クラファンプロジェクト支援者への商品発送が遅れることがないように、商品数には余裕を持つのも重要です。

商品の輸入方法を決める

メーカーへの商品発注に併せて、商品の輸入方法を決定しましょう。

商品の輸入方法を決定するうえで重要な3つのポイントを紹介します。

メーカーが契約している配送業者を使うのが一般的

多くの場合にはメーカーは配送業者と契約を行っています。

事前に発送方法や発送期間、発送料金などの条件を確認して、条件が合えばメーカーが契約している配送業者を利用するのが、手間がなくおすすめです。

メーカーの契約している配送業者を利用する場合、より有利な配送料金で商品を発注できる可能性があります。

ただし前述のように海外ではメーカーの商品発送が遅れることが少なくありません。

メーカーの提示する発送方法では時間がかかる場合には、積極的に他のメーカーが契約している発送業者を利用するのもおすすめです。

航空便は、FedExかDHLの二択

航空便を利用する場合にはFedExかDHLの二択になるでしょう。

FedExやDHLは貿易の世界では一般的にクーリエと呼ばれます。

クーリエとはいわゆる国際宅配便のことで、
Door to Doorと呼ばれる送り主から送り先まで一貫した輸送サービスを手がけます。

クーリエの中にはFedEx社やUPS、DHL、TNTエクスプレスがありますが、その中でもお勧めなのが、FedExもしくはDHLです。

 

FedExは世界中の法人及び個人顧客に向けて各種輸送サービスのほか、幅広いeコマース及びビジネスサービスをグローバルに展開しています。

海外へ荷物を送る場合の手続きが一般的な航空輸送の流れとは異なっていることに注意してください。

FedExには社内に通関業務を担当する通関士がおり、発送人・受取人の通関手続きを代行します。

FedExを利用する場合、ホームページで海外発送可能か確認し、目的地までの料金を確認します。

その後アカウントを開設し、運送状やインボイスなどフォーマットに合わせて入力し、集荷してもらいます。

 

DHLは世界228の国と地域にグローバルに展開する国際宅配便・運輸・ロジスティクスを扱う国際輸送物流会社です。

専用航空機は260機以上、1日あたりのフライト数は3,000フライト以上で、車両保有台数は3万台を超えます。

DHLは世界中にネットワークを持ち、国際宅配便会社の中で最も歴史が長く、アメリカは勿論、ヨーロッパにも強みを持ちます。

EMSの国際郵便は価格が20万円以下の場合には税関へ申告し、許可を得る必要はありません。

しかしDHLなど国際宅配便は一般税関となるため税関への申告が必要です。この通関申告はDHLが代行しており、手数料は配送料金に含まれています。

船便はピックアップから納品まで一貫で頼める業者がおすすめ

船便は自分で輸入配送業者を手配しましょう。

リターンで発送する商品が増えるに連れて国際送料は高くなります。費用の中で国際送料が大きなウェイトを占めるケースも少なくありません。

そんな時に役立つのが船便です。

成田光
ピックアップから納品まですべてお任せできる業者に依頼するのがおすすめです。

初心者の方や物流量が少ない方には向かない輸送方法ですが、一定以上の物流量の方にはおすすめします。

ただ船便は納期に注意しましょう。航空便はメーカーが発送手続きを行ってから平均で1週間から10日以内に到着することが多いです。

早いところは4日程度で到着します。しかし船便の場合はおおよそ20日前後から、遅ければ1ヶ月弱をかけて到着することに注意してください。

荷積み方法や移動速度、通関手続きの早さによって、配送期間に大きな差が出ています。

また航空便と船便では送料の計算方法が異なることに注意してください。

航空便の送料は基本的に実際の重量と容積重量を比較して重い方から算出します。一方で船便は基本的に容積重量から算出します。

例えばAとBの2つの貨物があり、体積はどちらも100平方cmで、実重量Aが10kgでBが20kgだとします。

航空便で運ぶ場合にはBの方が、料金が高くなります。一方で船便では体積が同じため、料金は変わりません。

そのためウェイトが重い貨物であれば航空便より送料を抑えることが可能です。

支援者にリターン配送する

支援者にリターンを配送する手段をまとめます。

支援者数が多い場合は配送業者に依頼する

支援者数が多い場合には配送業者(配送代行業者)に依頼するのもよいでしょう。

  • オープンロジ
  • ハッピー転送
  • テラロジ

【商品輸送手段とインコタームズ】の記事で上記3つのサービスについて記載しています。

発送代行業者は主に通販などで発生する物流業務を請け負います。

なお発送代行といっても梱包から商材管理まで全てを一任できる業者や、一部の過程を任せることができる業者もあります。

支援者数が少ない場合には、自分で配送することも可能です。

しかしクラファンプロジェクトの支援者数が増えると必然的に発送作業も比重が重くなります。

発送業務は意外と手数が多く、手間がかかる業務です。そのため効率化を図るためにも事業規模が拡大してきたら発送代行を検討しましょう。

 

配送が遅れそうな場合は早めに進捗状況を報告して炎上を防ぐ

適切な配送方法を選んで、メーカーとの納期の交渉でリターンの配送が遅れないように十分に注意しても、配送が遅れてしまうケースがあります。

配送が遅れそうな場合には、早めに進捗状況を報告しましょう。

配送予定日の間際になって、配送が遅れることを報告しても悪い印象を与えてしまいます。場合によっては、炎上してしまったり、信頼を失ってしまったりといった可能性も否定できません。

配送遅延は起こらないことに越したことはありません。

しかし発送遅延が起きてしまっても、スムーズに的確に対応をすれば、プロジェクトオーナーとしての評判を大きく下げることはないでしょう。

なお配送遅延の対応を行う際に重要になるのが「支援者を不安にさせないこと」です。

配送遅延時に支援者から問い合わせやクレームが殺到するのは、不安だから。そのため配送遅延時には、情報を開示し、支援者がどのように行動するべきなのかを示すのが重要です。

早めに配送遅延の対応を行うためには、配送遅延の典型パターンを把握しましょう。

配送遅延が発生しやすいのはどういう時か過去の事例を知っておくことをおすすめします。そうすると「この状況は配送遅延が起きるかもしれない」と準備をすることが可能です。

またあらかじめ配送遅延に備えて配送遅延対応を決めておきましょう。

配送遅延告知のテンプレートを用意しておくのもおすすめです。

配送遅延告知のテンプレートには、「起こっている事実」と「支援者が取るべき行動」を明記してください。

取扱説明書を日本語で作成する

取扱説明書を日本語で作成しましょう。

商品が高品質でも説明書が外国語のため操作方法を100%理解できなければ、次の購入に繋がる可能性は低くなります。

そのため高品質の商品の良さを最大限に引き出すために取扱説明書を日本語で作成することをおすすめします。

日本語説明書の作成代行を行なっている会社を利用するのも良いでしょう。

日本語取扱説明書をPDFファイルやHTMLで作成し、Web上で公開するといった方法も考えられます。

紙の取扱説明書とウェブの取扱説明書には異なった特徴があります。

例えばウェブ上の取扱説明書と紙の取扱説明書では、長期保存に向いているのは紙の取扱説明書です。

またウェブの取扱説明書は紙の取扱説明書と比較して可用性が低い傾向があります。

一方ウェブ上で日本語の取扱説明書を公開すれば、紙の日本語取扱説明書を作成するよりもコストを抑えることができるでしょう。

必要時には化粧箱(外箱パッケージ)を作成する

必要時には化粧箱を作成しましょう。

化粧箱の作成を依頼可能な業者を利用します。

小ロットからの依頼が可能な業者もあるため、支援者数が多くない場合に利用してください。発注先のメーカーによっては、そのまま化粧箱を利用可能です。

しかし発注先のメーカーや国によっては、商品の到着時の化粧箱の状態が悪いことが予想されます。

日本人の消費者は、化粧箱の状態にも厳しいです。

化粧箱の潰れや傷などがあればクレームに発展する可能性が少なくありません。商品が到着して化粧箱に潰れや傷があってから化粧箱を作成しようとすれば、時間がかかってしまい、遅延の原因になります。

そのため発注先のメーカーや国によってはあらかじめ化粧箱を作成しておくのがおすすめです。

なお化粧箱の外観は非常に重要です。

商品が高品質でも化粧箱の見た目がみすぼらしければ、商品自体も低品質なイメージを与えてしまいます。そのため化粧箱にはこだわりましょう。

化粧箱は日本の業者に依頼するよりも、中国の業者に依頼した方が安いケースが多いです。

ただ中国に依頼する場合には特に素材にこだわりましょう。中国に依頼する場合、柔らかい素材を選ぶと箱がボコボコに凹んだ状態で届くことがよくあります。

全支援者に配送完了してプロジェクト完全終了

全支援者に配送を完了したらプロジェクトを完全に終了しましょう。

一般販売に向けての準備をすすめる

クラファンプロジェクトが完了した場合には、一般販売に向けて準備を進めましょう。

一般販売の準備の際には販売プラットフォーム選びなど、やるべきことが数多くあります。

販売プラットフォームとして一般的なものをいくつか挙げるので参考にしてください。

  • Amazon
  • 楽天
  • Yahoo!
  •  BASE
  • Stores.jp
  •  Shopify
  • カラーミーショップ

他にも小売店に卸売するといった方法も考えられます。

それぞれの販売プラットフォームには長所と短所があるため、慎重に決定しましょう。

【低コストで始める!購入型クラファン終了後の一般販売ルートまとめ】こちらも参考にしてみてください。

低コストで始める!購入型クラファン終了後の一般販売ルートまとめ

また販売価格の決定も非常に重要な準備の一環です。

クラウドファンディングの価格設定の際に、すでに一般販売開始後の価格の計画は行なっているでしょう。

しかしクラファンプロジェクトを行なった結果を分析したうえで、必要があれば、販売価格を再度設定しましょう。

Makuakeでも手数料20%+送料で一般販売可能

クラウドファンディングサイトのMakuakeでは手数料20%と送料で一般販売可能です。

Makuakeでクラウドファンディングを行い、多くの支援が集まった場合には、Makuakeのユーザー層と商品の相性が良いといったことが考えられます。そのためMakuakeを継続して利用するのもよいでしょう。

ただ手数料20%は高めの設定となっています。

例えばモール型ECの楽天市場では、手数料は売上の最大7%です。またAmazonの販売手数料は商品ジャンルによって異なりますが、最大でも15%となっています。

20%の手数料を支払ってまでMakuakeで販売する理由がある場合にのみMakuakeを利用しましょう。

OMPではクラファンリターンについても詳しく解説しています。

いかがでしたか?

クラファンプロジェクト(支援期間)が終了するとつい気が緩みがちですが、支援者の方々に商品をお届けするまでがプロジェクトです。

海外メーカーの商品を取り扱っているケースが多いため、取扱説明書を日本語で作成したり、配送方法を比較検討したりとすることはまだまだ沢山あります。

最後まで気を抜かず、滞りなくリターンを行って次のプロジェクトにすすみましょう!

 

グループチャットではいくつものプロジェクトを経験した先輩方の意見もバンバン聞けるので、濃いリアルな情報を聞けます。

Amazonで垢バンリスクにおびえながらひとり黙々と孤独に作業しており、精神的につらいとOMPに入ってこられる方も少なくありません。

仲間たちと進捗状況を報告しあいながら、またお互いのプロジェクトにいいね!しあいながら一緒に盛り上げていくOMPの絆に最初驚かれる方もいらっしゃいます。

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成田光

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