Facebook広告のやり方｜アカウント作成の注意点や最適な出稿方法を詳細解説

Facebook広告の主な配信先

Facebook広告というと、通常はFacebookのタイムラインに流れてくる広告を思いつく方が多いと思いますが、実際は他にも配信されます。

特にFacebook広告を設定するとInstagramにも広告が配信することが可能です。

FacebookもInstagramも同じMeta社の運営なので、Facebookのアカウントがあれば同時出稿ができるのです。

基本的には、Facebook広告とInstagram広告を中心に考えることが多いです。

Facebook広告を始める前に準備すること

Facebook広告を始める際は、以下のものを準備する必要があります。

聞き慣れない言葉もありますが、広告代理店の方でない限りは「こんなもんなんだ」と何となく理解しておけば問題ありません。

個人のFacebookアカウント

Facebook広告を出稿するには、基本的には個人用のアカウントではなく広告用のページアカウントを使います(厳密には個人用のアカウントだけでも広告出稿ができますが、複数のFacebookページが作れないなどかなり不便です)。

しかし、後述するビジネスマネージャーと紐付けるために、個人の投稿で使うFacebookアカウントが必須となります。

すでに個人アカウントをすでに持っていて、アクティブに利用している方は特に問題ないでしょう。

問題は、現状Facebookを利用していなくてアカウントをこれから作る方と、始めたばかりでしかもほとんど放置している方です。

ここ数年の傾向として、個人のFacebookをアクティブに利用していないと、ビジネスマネージャーやFacebookページのアカウントが停止される可能性があるためです。

疑わしき者は罰するという方針なのか、ポリシーに違反していないのに停止になることがあり、場合によっては異議申し立てをしても復活できません。

これは、Facebook側でビジネスマネージャーと紐づけた個人アカウントの信用度がないと判断されてしまうためです。

不正利用や詐欺が増えてきたことで、Facebook側が厳しく判断していると考えられます。

今でも怪しい広告はたまに見るので、今後も厳しい状態が続くかもしれません。

普段からたまに投稿したり、友達の投稿にコメントしたり「いいね」をしたりしていればほとんど問題ありません。

しかし、Facebookをこれから始める方、始めたばかりという方は次の点に注意して、普段から利用する習慣を付けるようにしてください。

Facebookビジネスマネージャーの登録

個人のアカウントではなく、ブランド名や会社名などで広告出稿するのであれば、「Facebookビジネスマネージャー」の登録は必須です。

ビジネスマネージャーとは、Facebook広告、Instagram広告など複数のアカウントの運用状況を一元管理したりデータ分析できたりする場所です。

ビジネスマネージャーを利用することで、個別での管理が不要になり、複数のページをまたがって確認することができます。

具体的には、次のことがまとめて管理できるようになります。

具体的な開設方法は、以下のビジネスマネージャーのページから会社名、氏名、メールアドレスなどの必要情報を入力して終了です。

⇒Facebookビジネスマネージャー

Facebook広告用のページアカウントを作成する

ビジネスマネージャーを開設後、まだ広告を配信したいFacebookページがない場合は、新たに広告用のページアカウントを作成する必要があります。

こちらも作成自体は簡単で、「ビジネス設定」⇒「広告アカウント」⇒「新しい広告アカウントの作成」の順にクリックすれば、簡易的なFacebookページが作成できます。

必要に応じてプロフィール画像を挿入して、詳細説明や連絡先などを記載しておくようにしてください。

Instagramページアカウント

FacebookのアカウントさえあればInstagram広告も同時に出稿できるので、Instagramのアカウントは必須ではありません。

しかし、Instagram広告を使うのであれば、Instagramのアカウントは作っておいた方がいいでしょう。

クリック先のLPでリスト登録がなくても、フォローしてくれたり、いいねをしてくれたりする人がいて、見込み客の獲得に繋がるためです。

Facebook広告を出稿する際の各設定

ここまで準備ができたら、Facebook広告を実際に出稿します。

以下、様々解説しますが、基本的にはFacebookにお任せする設定にすることをおすすめします。

キャンペーンの作成

Facebook広告のキャンペーン(どこに最適化して広告表示するか設定する)の種類はたくさんあります。

しかし、LPに誘導するFacebook広告であれば、基本的には「コンバージョン」か「トラフィック」で作成してください。

特に、広告がクリックされるよりは実際にLPで何か申し込んだり、リスト登録してもらったりすることが大事なので、コンバージョンで設定をおすすめします。

広告セットの作成

キャンペーンを作成したら広告セットを作成します。

広告セットで重要なポイントは「オーディエンス」「ダイナミッククリエイティブ」「配置」「予算と配信期間」なので、各々解説します。

ご自身で設定される場合は、基本的にはFacebookにお任せする設定することがおすすめです。

オーディエンス

オーディエンスとは、適切にターゲット設定して広告を配信する機能で、主に以下の3種類があります。

基本的にはFacebookのAI機能を最大限活用し、広告を効率的に運用するように設計されている「コアオーディエンス」で運用することがおすすめです。

カスタムオーディエンスや類似オーディエンスは、膨大な登録リストを持っている法人向けの設定なので、比較的該当するケースは少ないでしょう。

また、コアオーディエンスは「子どもがいる」「○○県に住んでいる」など細かい設定をすることができます。

しかし、必要以上に設定すると配信するとターゲットに適切なリーチができないので注意してください。

Facebookの方で勝手に最適化してくれるので、基本的には何も設定しなくても大丈夫です。

ただ、飲食店や美容室といった実店舗ビジネスなど、位置情報を絞った方がいいこともあるので、商品・サービスによって臨機応変に設定しましょう。

ダイナミッククリエイティブ

広告で使う画像やテキストを設定することで、オーディエンスに合わせて自動で最適化する機能です。

基本的には「オン」にしておくことがおすすめです。

配置

広告の配信先を選択する箇所で、「自動配置」と「手動配置」があります。

手動配置では、Facebook広告、Instagram広告などの配信先を細かく設定でき、自動配置はパフォーマンスの高い配信先を自動的に予測して配信します。

手動配置はかなり上級者向きの方法なので、よほどの理由がなければFacebookにお任せの自動配置を選択するようにしましょう。

そうすることで、自動的に配信先が最適化されていきます。

予算と配信期間

Facebook広告費の1日あたりの予算と開始日、終了日を設定します。

ご自身で設定した予算に応じて設定するようにしてください。

ただし、あまり少額だとほとんど配信されずに効果がないので、最低1日3,000円程度を目安に、反応を見ながら広告費を増減していくといいでしょう。

広告クリエイティブの作成

「クリエイティブ」とは、テキスト、画像、動画などの広告素材のことで、クリエイティブの出来がFacebook広告のクリック率を大きく左右します。

クリエイティブは、Facebook広告で一番重要なところなので、詳しくは以下の記事で解説しています。

https://zaitaku.crowd-funding.co.jp/facebook-ad-creative/

支払い方法の設定

広告を配信するためには、広告費の支払い設定は必須です。

支払い方法は、現状はクレジットカードかデビッドカード、PayPalになりますので、いずれかの情報を入力してください。

タグの発行・設置

「タグ」とは、広告効果を図るために必要な、LPなど配信先のWebサイトに設置するコードのことで、「Facebookピクセル」「トラッキングコード」とも呼ばれています。

タグを設置する方法は、WordPressであればHTMLファイルに直接コピペして設置する方法と、プラグインを使った方法があります。

ペライチやStrikinglyでも有料になりますが、簡単に設置できます。

タグを設置することで、コンバージョン計測などの効果測定ができるので、必ず設置するようにしましょう。

特にキャンペーンの作成で「コンバージョン」を設定する方は必須です。

【まとめ】Facebook広告で適切なターゲットに商品を届けよう

以上、Facebook広告のやり方について解説しました。

Facebook広告の準備については、そんなに難しいものではありませんが、多くの方が悩むのが広告出稿の際の設定です。

会社や商品にもよりますが、基本的にはFacebookが自動的に配信を最適化してくれる設定をするのが一番です。

その方が、的確にターゲットとしている消費者にリーチすることができます。

Facebook広告については、クラウドファンディングの広告戦略でもよく使いますが、この点は拙著「物販×クラウドファンディング実践大全」に詳しく掲載しています。

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