受注を受けてから商品の仕入れをするため、在庫リスクの低い方法として人気の無在庫転売。しかし薄々感じている人も多いとは思いますが、無在庫転売をしている人の将来は決して明るいものではありません。
無在庫転売に取り組んでいる人、これから無在庫転売に取り組もうとしている人は、ぜひ最後までご覧ください。
【この記事を読むことで得られるメリット】
・無在庫転売の致命的なリスクがわかる
・リスクなく堂々と、しかも楽しく無在庫転売ができる方法がわかる
無在庫転売のメリットと背景
無在庫転売をすでにやっている人はご存知と思いますが、まずは無在庫転売のメリットについておさらいします。冒頭でお伝えした通り、無在庫転売は受注を受けてから販売の仕入れをする方法です。
単純転売と比較するとわかるように、注文と仕入れの順番が単純転売と無在庫転売では逆になります。
単純転売で怖いのは在庫を抱えて赤字になってしまうことですが、無在庫転売はそのリスクがありません。売れたら仕入れるので、最初の仕入れ代金を用意する必要がなく、単純転売に比較すると安心感のある方法です。
有在庫転売を中心とする人でも、資金繰りを良くするために無在庫転売と組み合わせることもできます。在庫を保管するスペースが必要ないことも大きな魅力ですね。
そのため、無在庫転売は人気が高い方法で、様々なノウハウが出回りました。例えばアメリカAmazonの商品を、ツールを使って日本Amazonへ大量出品する方法などです。
しかし、「在庫リスクがない」と言えば魅力的な方法ですが、それと引き換えに無在庫転売は大きなリスクを伴います。実際に無在庫転売に取り組んで、困っている人を多く見てきました。
無在庫転売の致命的な5つのリスク
では、無在庫転売は具体的に何が問題なのか、具体的にお話していきましょう。いかに無在庫転売は現時点でリスクが高いか、しかも将来的にどんどんリスクが高くなる可能性が高いことがわかります。
発送が遅れる、もしくは発送できないリスクがある
図の赤い矢印のイメージのように、無在庫転売の場合は、注文の後に仕入れることによるタイムラグが発生し、発送が遅れるリスクを伴います。またせっかく注文されたのに、ちょうど仕入れ先の在庫切れが起きてしまっては仕入れることができません。
注文された頃には、もう生産が終わっているということもあります。ツールを使って無差別に出品するようなことをしていると、このリスクは非常に大きくなります。
当然「注文したのに来ない!」というクレームや低評価は避けられません。クレームを避けたければ、どこかから何としても仕入れる必要がありますが、その場合は赤字リスクを伴います。
Amazonでもメルカリでも消費者は注文したら、遅くとも数日で商品が届くことを前提としています。当たり前のことを裏切られるので、消費者の不満は相当なものでしょう。
アカウント停止のリスクなど規制が多い
「注文したのに商品が届かない!」というクレームは、Amazonやメルカリなどのプラットフォームでも当然避けたいこと。
そのため、各プラットフォームでは、無在庫転売については規制をかけています。代表的なプラットフォームを例に紹介します。
いかに無在庫転売がリスクの高い方法かがわかるでしょう。
Amazonの場合
Amazonは、厳密には予約転売を含め、無在庫転売は禁止とされていません。Amazonのドロップシッピングポリシーを見ると、無在庫転売が認められていることが明記されています。
出品者が、在庫を持たずに、卸売業者やメーカーなどから直接購入者に商品を出荷・配送する形態であるドロップシッピングは、原則として認められています。
ただし、ドロップシッピングを利用する場合は、出品者は以下の要件を全て満たす必要があります。
・商品の記録上の販売者であること。
・商品に同梱または付随する納品書などのすべての情報に、自身を商品の販売者として明記すること。
・購入者からの商品の返品受付・実施の責任を負うこと。
・Amazonの定める出品者規約およびポリシーのすべての条項を遵守すること。
例えば、以下のようなドロップシッピングは禁止されています。
・別のオンライン小売業者から商品を購入し、その小売業者から購入者に直接出荷すること。
・納品書や請求書などに自身以外の販売者名や連絡先情報を記載して、注文商品を出荷すること。
これらの要件が遵守されない場合は、出品者の出品権限が一時停止または取り消されることがあります。
※Amazonセラーセントラル「ドロップシッピングポリシー」より引用
自分の名前で出品し、納品書を自分で発行することなどは当然求められますが、無在庫転売自体は認められていることがわかります。
無在庫転売自体は規約を守ったうえで行えば大丈夫ですが、先に書いたように商品の発送が遅れたり、できなかったりする可能性があります。
その場合、消費者は低い評価を付けたり、Amazonに通報することが考えられるので、Amazonアカウント停止のリスクが高くなります。運良くアカウント停止を避けたとしても、低い評価はカートボックスの獲得に悪影響が出るので、商品が格段と売れなくなります。
△楽天の場合
楽天も、Amazon同様、無在庫転売については禁止しているわけではありません。
※楽天市場「出店審査や取扱商材に関する注意事項」
ただし、上の図のように「産地・メーカーなどから購入者へ直送される商品」というのが事前審査商材に含まれています。
自分を通さずに直接発送してしまうのは、何らかの規制がかかり、基本的に出品できないことがうかがえます(前述のとおりAmazonの場合は即BANされる行為です)。そのため、自分を通して発送する必要がありますが、その場合は発送が遅れがちですし、生産が終わっていれば発送できません。
楽天で怖いのは罰金制度です。発送が遅れたり、発送ができなかったりしたら、消費者からクレームが来て、店舗評価は低下します。その場合、制裁として10~300万円の罰金(罰金額は累積違反点数による)が課されることがあります。
メルカリの場合
メルカリは、予約転売を含めた無在庫転売については、明確に禁止しています。
概要
メルカリでは、手元にない商品の出品を禁止しています。
商品が手元にないことで、商品に関する質問に答えられない、配送できない/遅延するなどのトラブルを避けるためです。
また、他社のECサイトから購入者宛に直接商品を発送することや、配送代行サービスの利用も禁止しています。
違反を確認した場合は取引キャンセル・商品削除・利用制限となる場合があります。
どのようなものが違反になりますか?
・出品時に手元にない商品の注文を受け販売すること(予約受付を含む)
・外部販売サイト等から直接購入者の住所に配送させること
・その他、事務局が不適切と判断したもの
※メルカリガイドより抜粋
ラクマの場合
ラクマでも予約転売を含めた無在庫転売は明確に禁止されています。
購入申請が入ってから仕入れを行うなど、手元にない商品を出品する行為は禁止しています。
※発売日前の予約商品も含みます。
これは実際には仕入れられない可能性があることや、購入申請の時点で実物の状態がわからないことから、トラブルの原因になるのを防ぐためです。
※ラクマのルールより抜粋
ヤフオクの場合
ヤフオクについても、一部例外はあるものの、基本的に無在庫転売は明確に禁止されています。
商品の現物が手元にない状態で出品すること
現物が手元にないとは
・メーカーなどから直送されるもの、落札後に発注するもの、取り寄せが必要なもの、商品入荷後に落札者に発送するものなど、在庫がない状態での出品と当社が判断するもの
・商品代金が未払いのもの、入札前に在庫確認を求めるもの、落札後に在庫切れだった場合の条件があるなど、商品の現物が手元にないことを示唆するものも含みます
※なお、以下のすべてを満たす券面を出品する場合および当社が特に認めた場合においてはこの限りではありません。
・メーカーや正規販売店など、引換対象物・役務の提供主体が発行した券面であること
・提示することによって引換対象物・役務を確実に確保できる状態にあることを示す券面であること
・引換対象物・役務の代金を支払い済みであること
※「ヤフオク!ガイドライン細則」より抜粋
BUYMAの場合
メルカリやラクマなどのCtoCサービスが「無在庫転売、予約転売禁止」を前提としていることに対し、無在庫転売を前提としているのがBUYMAです。
BUYMAでは受注を受けてから、海外の輸入品を買い付けて発送することが一般的です。
無在庫転売を前提としながら、
- 消費者都合の返品やキャンセルの禁止
- 関税は消費者負担
- 商品発送後のトラブルは出品者(パーソナルショッパー)責任が問われない
- 発送期限(注文から18日)が過ぎても延長可能
など、何かと出品者に都合の良いシステムになっており、Amazonやメルカリのような知名度はないですが、人気が高くなっている副業です。
しかし、海外の輸入品を取り扱うBUYMAは、次のようなデメリットもあります。
- 日本Amazon、楽天、ヤフオクなどの国内ECサイトからの買付禁止
- eBayからの輸入禁止
- 偽物を仕入れてしまうリスクがある
- 仕入れが大幅に遅れる、ひどいときは仕入れた商品が発送されないリスクがある
- 個人間取引なので収益に限界があり、会社を辞めて独立するには向かない
こういった事情があるため、無在庫転売がやりたいからといって安易にBUYMAに飛びつくのはおすすめできません。
検品をする余裕がない
受注を受けてから仕入れを行う無在庫転売は、単純転売よりも出品までの時間的余裕が限られてきます。
転売ビジネスをやったことのある人ならご存知の通り、仕入れた商品の品質が常に良好とは限りません。不良品を仕入れてしまうこともありますし、ひどい場合は偽物が届いてしまうこともあります。
にも関わらず検品する時間的余裕もなく、受注を受けた後なのでキャンセルもしにくくなってしまいます。
商品の発送が遅れがち、十分検品もできないとなってしまえば、消費者からクレームが発生しやすく、評価も低くなりがちです。
メルカリやラクマ、ヤフオクが無在庫転売を禁じているのは、そういった理由があるためです。Amazonでは評価が低くなりがちなので、比例してアカウント停止のリスクが高くなるのが現状です。
自転車操業的なビジネスである
無在庫転売も結局は単純転売の延長のようなビジネスで、メーカー仕入れに比べるとビジネスとして積み上げることがありません。そのため、経験を積んでスキルを上げて、ライバルと差別化することが難しいところがあります。
また誰でも参入できる敷居の低さが仇となり、価格競争のリスクに巻き込まれやすいのは否めません。そのため、単純転売同様、リサーチ地獄に陥って疲弊している人が多いのが現状です。
社会的信用が低い
無在庫転売は先に説明した通り、商品の発送が遅れがちで、時間的余裕のなさから検品ミスも起こりがちです。無在庫転売を前提とするBUYMAでも、商品の発送が大幅に遅れてしまえば、消費者からの信用を失うことになります。
そのため、無在庫転売の社会的信用は低い傾向にあります。そもそも単純転売は全体的に社会的信用が低く、「家族に誇れない」「後ろ指をさされても言い返せない」という声が多いのが現状です。
無在庫転売のリスクを切り抜ける成田式・購入型クラファンの魅力
※成田式・購入型クラファンの成功例
以上、無在庫転売の致命的なリスクをお伝えしました。一度無在庫転売をやったことがある方であれば、このリスクを実感したこともあるでしょう。
Amazonなどのアカウント停止のリスクに怯え、いつになってもライバルと差別化できない。これが従来の無在庫転売です。
そんな人におすすめしたいのが成田式・購入型クラファンです。
これは一言で言えば、海外メーカーと独占契約を結び、新商品を仕入れてMakuakeなどのクラウドファンディングを使って無在庫で販売する手法です。
- 利益は一度に数十万~数百万円
- 独占契約だからライバルと差別化できる
- メーカーと信頼関係を結びビジネス展開可能
- リサーチ地獄、価格競争とは無縁
- クラファンだから無在庫が前提
- 社会的信用が高いから家族や友人に堂々と話せる
- 思い入れのある商品を販売するから楽しい
つまり、これまでの物販の良いところだけを寄せ集め、致命的なリスクを排除したのが成田式クラファンです。
「そんなおいしい話があるわけがない」一度物販を経験した人ほど、このように思うかもしれません。
物販を経験したことない人は、「何かイメージが違う、難しそう」と思うかもしれません。
たしかに楽に稼げるビジネスではありませんし、ただ商品を安く仕入れて高く販売するだけの単純転売とは違うノウハウも多いです。
しかし、物販を経験したことがある方なら実績を活かすことができますし、初心者の方でも抵抗なく取り組めます。成田式クラファンについては、次の記事で詳しく書いています。
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