クラウドファンディングは、クラファンページ(LP)の作成をする必要があり、どれだけLPで訴求できるかが支援額を大きく左右します。
もちろん、商品力が高いことが大前提ではありますが、実際に訴求力のないLPで大きな支援を得た商品を見たことがありません。
LPを作成する際は外注が必要で、主にデザインを外注する方法と、ライティングとデザイン両方外注する方法があります(今回はデザイン外注を中心にお伝えします)。
どちらにしても共通することは、丸投げを絶対にやってはいけないということです。
そこで今回はクラウドファンディングのLP作成の外注のコツについてお伝えします。
【この記事を読むことで得られるメリット】
- クラファンLPのデザインの費用感がわかる
- 良いデザイナーさんが集まる募集文が書ける
- クラファンLPのデザインを外注する際の考え方がわかる
- デザイン外注のトラブルを防ぐことができる
- デザイナーさんとの理想的な付き合い方がわかる
クラファンLPの外注の種類と費用感
冒頭でも少しお伝えしましたが、LP作成で外注するのは、デザイン、もしくはライティングとデザイン両方になります。
基本的には、デザイナーさんはライティングができません。
デザインだけ外注する場合は、訴求ポイントを把握している出品者がLPの文章を考えることになります。
なかにはコピーライティングにも精通している優秀なデザイナーさんもいます。
しかし、このようなライティングとデザイン両方のクオリティを担保できるデザイナーさんには、そう簡単に出会えません。
出会えたとしても希少価値が高いので、報酬も高くなります。
そのためライティングについては、自分で文章を考えるか、別途ライターさんを募集するかのどちらかになります。
クラファンのページ作成という点で絞って考えても、費用感としては安く見積もって以下の通りです。
- デザインの外注:3~5万円
- ライティングの外注:5~7万円
もちろん、制作ボリュームや、ライターやデザイナーの経験値によって変わってきますので、あくまで参考値として捉えてください。
優秀なデザイナーに出会ったら報酬を上げていくことも検討
もちろん、コピーライティングにも精通している優秀なデザイナーさんと出会えたら、かなりラッキーです。
このような優秀なデザイナーさんであっても、経歴が短いなどの理由で安価に依頼できる可能性はあります。
非常に理想的な外注さんなので、このような人と出会えたら単発ではなく長くお付き合いしたいところです。
もし、プロジェクトが成功した場合は、Amazonなどの一般販売でもお願いする機会がありますし、別のプロジェクトを立ち上げることも十分考えられます。
ただ、優秀なデザイナーさんの場合は他にも多くの依頼を受けている可能性が高いので、ずっと同じ報酬で依頼しても断られる可能性があります。
これはデザイナーさんの外注に限った話ではないのですが、長くお付き合いしたい外注さんと出会えたら、徐々に報酬を上げることも考えましょう。
優秀なデザイナーさんは、優秀な仕事をしてくれただけの価値を与えるようにして、もちろん、感謝と労いの言葉も忘れないようにしましょう。
クラファンLPデザイン外注募集例文
以下、ランサーズやクラウドワークスなどでLPのデザインを外注する際の募集例文について示します。
人によって依頼内容や募集条件が変わってくるので、そのままコピペして使うことはできないかと思います。
しかし、おおまかな記載事項としては参考になると思いますので、ご活用ください。
件名:クラウドファンディングサイトMakuakeのランディングページ作成の仕事
本文:
はじめまして、◯◯と申します。
この度はご閲覧頂きありがとうございます。
クラウドファンディングMakuake用のランディングページの制作案件を募集させていただきます。
企画はすでに海外クラウドファンディングにおいて多くの支援金額を集めている〇〇になります。
【依頼内容】
- 全体の構成
- 画像加工(文字入れ、画像組み合わせ加工など)
- 簡単なバナー作成
- 動画の簡単な編集(字幕入れなど)
- Makuake登録(Makuakeの申請ページから画像やテキストを登録し画像の配置、文字の色や大きさを指定してゆく作業となります。)
テキストや構成についての大まかな指示書、参考LPはこちらで準備しております。
イメージ画像等でお手持ちの素材が無い場合は、相談の上でご用意致します。
商品の売りや魅力をどのようにweb上で表現できるか?
どう説明し魅せたら買って(支援して)貰えるか?
そう言った知識・ご経験のある方のご応募も歓迎いたします。
【重要視する点・経験】
- ECサイトなどのLP作成経験の有無(クラウドファンディングのLP作成経験があればなお良いです)
- ターゲット層を意識したLPを制作して頂ける方
- 芸術ではない商業デザインができる方
- デザインの細部まで気配りができる方
- Skypeやチャットワークでの打ち合わせが苦にならない方
- やりとりの中で柔軟な発想や対応ができる方
【応募について】
以下の内容をご記入の上、エントリーをお願いいたします。
- お名前
- 性別
- 年齢(年代で構いません)
- 1日に取れる作業時間&時間帯
- 1週間の中で作業できる日
- 連絡の取れる時間帯
- 他に作業中のお仕事の有無
- 過去にやってきた仕事(実績やポートフォリオ)
【注意点・禁止事項】
※他で登録されているデザインや商標の転用など、他社の知的財産権を侵すこと
※他のクライアントへ既に提案した内容の転用など
今回はMakuakeのLP作成ですが、同じ商品をヤフーショッピング、Amazon、ECサイトと展開していきます。
また、今後、別商品のLP依頼もありますので、
継続して作業していただける方の、ご応募をお待ちしております。
また、長期でのお付き合いを希望なので人柄を優先したいと考えています。
ご不明点・ご相談なとどございましたら、お気軽にお問い合わせください。
ビジネスパートナーとして、長くお付き合いさせていただきたいと思っております。
ご゙応募お待ちしております!!
おそらく、募集をかけてすぐにデザイナーさんから応募があるかと思います。
また、応募があったあとは実際のデザイナーさん選びとなりますが、採用の判断基準については、以下の記事を参考にしてください。
イメージ通りのLPを作成してもらうためのデザイナーさんとの関わり方
デザイン外注でもっとも起こるトラブルは、全然イメージと違うLPが納品されてしまうことです。
本当は強調してほしい文章が全然強調されてなかったり、読めなかったり、勝手に削られたりすることは頻繁に起こります。
こういう事態が起きると、大きな修正のやり取りを何度もすることになるので、お互い大変ですし、関係性も悪化しやすくなります。
上記のデザイナーさんの募集例文の応募条件で、
- ターゲット層を意識したLPを制作して頂ける方
- 芸術ではない商業デザインができる方
と書いていますが、これは実際にターゲット層を意識せず、おしゃれだけど視認性の悪いデザインが仕上がってくることが多いためです。
このようなことは、デザイナーさんのクオリティにも左右されますが、多くの場合は、実は発注側の指示が曖昧な場合に起こってしまいます。
そこで、デザイナーさんとの関わり方についてお伝えします。
丸投げは絶対NG、細かい箇所まで指示出しをする
冒頭でもお伝えしていますが、LP制作をデザインしてもらう際は、丸投げは絶対NGです。
基本的には、ほとんどのデザイナーさんは、発注者の意図を把握して、具現化したものを引き出すために尽力してくれます。
しかし、LPのデザイナーをされている方とお話しすると、この過程が一番難しい部分と言っていました。
また、発注者の意図は、発注者がしっかりと伝えなければ、デザイナーさんは把握しようがありません。
発注する側は、「デザイナーさんは言われたことをデザインするだけの人」くらいの意識で、細かい箇所まで指示出しをした方が、円滑にLP制作が進みます。
もちろん、デザイナーさんは実際は言われたことだけをやるわけではないですが、指示出しがしっかりしているほど、デザイナーさんは意図を汲んでくれます。
もちろん、丸投げするよりは負荷がかかりますが、結果的に何回もやり取りする必要がなく、関係性が良くなるので次回以降も依頼しやすくなります。
特に初めてデザインを依頼する場合は、細かいところまで指示を出すようにしましょう。
2回目以降、信頼関係ができるようになってくれば、徐々に指示出しも簡単になってきて、仕事が楽になってきます。
クオリティを担保できる良いデザイナーさんと良好な関係を維持するためにも、最初の指示出しはしっかりと行うようにしてください。
デザイナーさんに共有する情報と指示内容
デザイナーさんには、具体的には次の情報を共有し、細かく指示するようにしましょう。
もちろん、デザイナーさんにイメージが伝われば問題ないので、指示書は手書きで構いませんし、指示内容をZoomなどで録画して送っても構いません。
2回目以降の依頼であれば、ここまで細かい指示を出さなくてもいいかと思いますが、初めて関わるデザイナーさんであれば、細かく指示しましょう。
【デザイナーさんに提供する情報】
①商品名
②商品写真
③プロジェクトの企画内容、コンセプト
④製造メーカーからもらった画像素材
⑤今回のターゲットに近い、参考となるデザイン(URL等を提供)
⑥以下、ターゲットの属性に関すること
- 性別(必須)
- 年齢層(必須)
- 職業
- 居住地
- 悩みや欲求(必須)
- プチプラ志向か? 高級志向か?
- 趣味や習い事
- お金の使い方
- 好きなそうなWebサイト、雑誌、本
- その他特記事項
⑦商品に関する情報
- 商品のメリット(必須)
- 商品のデメリット
- 競合する商品とその違い(必須)
- 価格
- どんな人に売れている商品か?(必須)
- どんな感想が出ているか?(必須)
- アピールポイント(必須)
- 効果を実感するまでの期間
- その他特記事項
【デザイナーさんに指示する内容】
①画像にどんな文字を入れてもらうか?
②画像に挿入する文字の色やサイズのイメージ
③画像に挿入する文字の配置
④強調する箇所
⑤画像で強く見せたい箇所
⑥上記が伝わるサンプル画像(手書きで可)
【まとめ】デザイナーさんへの指示は具体的に
以上、クラウドファンディングのLP作成のデザイン外注のコツについてお伝えしました。
クラファン準備の中で、LP制作は非常に重要度の高いタスクの1つです。
せっかく訴求力の高いライティングをしても、うまく意図を伝えないと、デザインで台無しになるようなこともあり得ます。
そのため、大きな変更のやり取りを何度もすることになり、お互い疲弊してしまいます。
大変と思うかもしれませんが、初めて依頼するデザイナーほど、細かく指示を出すようにしましょう。その方が後々トラブルもありませんし、スムーズに制作が進みます。
なお、物販クラファンの各タスクに関することについては、無料相談を随時受け付けています。興味のある方はお問合せフォームより気軽にご連絡ください。