フリーランスの仕事の取り方|案件探しの方法や単発で終わらない方法を解説

「独立してフリーランスになったけどどうやって仕事を取ろうか」

時間や場所に縛られない働き方を求めてフリーランスになったものの、どうしても最初は仕事の案件獲得に苦労する人が多いです。

会社員と違ってどんな職種のフリーランスであっても、自分で仕事を獲得しなければいけません。

なかなか仕事が獲れない原因としては、主に次の3点が考えられます。

  1. スキルや実績が足りない
  2. 仕事を選り好みしている
  3. 仕事の取り方を知らない

実際に③のタイプのように、スキルは申し分ないのに、なかなか仕事が取れずに悩んでいるフリーランスは多数存在します。

一方で、特に営業経験がなくても仕事を取って、しかも長期的にクライアントと取引を継続できているフリーランスも少なくありません。

今回はフリーランスが実際に仕事をどうやって取っていくか、そして単発で終わらず長期で取引を続ける方法を解説します。

成田光
1度新規で仕事を獲得してスキルを活かせるようになると、だんだん営業活動はいらなくなります。

 

【この記事を読むことで得られるメリット】

  • スキルがあるフリーランスの仕事の取り方がわかる
  • 新規のクライアントと長期的に取引するコツがわかる

これで仕事に困らない! フリーランスの仕事の取り方9選

まずは、フリーランスが新規で仕事を獲得する方法について解説します。

各々メリット・デメリットがあるので、ご自身に合った方法を選ぶようにしてください。

クラウドソーシングサイトを使う

仕事の取り方で最初に思いつくのが、ランサーズやクラウドワークス、ココナラなどのクラウドソーシングサイトです。

独立起業したフリーランスだけでなく、副業中で仕事の実績を積みたくて利用している人もたくさんいて、同じ職種でもレベル感は様々です。

どんな職種であっても募集されている案件は豊富にあり、自分に合った仕事に応募ができます。

欠点としては、報酬がやや低めに設定されることと、クラウドソーシングサイトの利用手数料がかかり手取りが減額される点です。

ランサーズ 16.5%
クラウドワークス 5~20%
ココナラ 22%
SKIMA 11~22%
シュフティ 10%

※2023年8月現在

そのため、すでに実績があり経験豊富で、高単価の仕事を求める人にはあまりおすすめできません。

ただし長期取引のきっかけとして、最初は安価に仕事を請けてリピートで仕事を請ける際に単価を上げるなら利用価値はあります。

ビジネス系の異業種交流会に行く

フリーランスが仕事獲得するための異業種交流会が全国各地で開催されているので参加してみるのもいいでしょう。

例えば人によって向き不向きはありますが、商工会議所が案内する交流会や全国に支部があるビジネス系の異業種交流会などです。

地域によっては差があり、どうしても都市部の方が多くなりますが、地方でも商工会議所など交流会参加の機会はあります。

企業に飛び込み営業することに苦手意識がある場合は活用してみるといいでしょう。

ただし、ある程度年会費がかかるので、参加してみてどうしても「自分には合わない」と思えるならやめた方がいいです。

交流会に参加するなら、名刺が必須になる他、ポートフォリオ、チラシなども用意しておくといいでしょう。

知人や取引先から紹介してもらう

すでに実績とスキルがあるなら、知人や取引先から仕事を紹介してもらうのが王道です。

取引先の紹介であれば、フリーランス自身もクライアントも「○○さんの紹介なら大丈夫だろう」と安心して取引できます。

営業不要・広告費不要となる理想の仕事獲得方法と言えるでしょう。

ただ、独立したばかりのフリーランスや副業中の方には難しい方法で、特に取引先から紹介されるには、長く取引して信頼関係を築くことが前提になります。

また、デメリットがまったくないわけではなく、取引先の好意による紹介なのでお互い断りづらいことがあります。

また、新規クライアントと仕事がうまくいかず取引終了した場合、紹介してくれた既存の取引先との関係性も悪化する可能性もあるでしょう。

とはいえ、相性のいい取引先の紹介であれば、紹介された新規クライアントも相性がいいケースが多いです。

そのため、最終的には、紹介だけで仕事が回る状態を目指すと労力やストレスがないので仕事が楽しくなるでしょう。

前職の会社から仕事を受注する

職種によっては、前職から仕事を受注するという手もあるでしょう。

正社員から業務委託という形にして、自分の担当業務をそのまま引き継ぐケースは、実際によく見られます。

円満退社が前提となりますが、前職の仕事をそのまま引き継ぐなら退職直後から収入源が発生します。

そのため、慌てて新規のクライアントを獲得しなくてもよくなり、余裕が生まれます。

しかし、まったく異業種の分野で独立する場合には使えない方法になるので、かなり限定された方法になります。

フリーランス仲間から紹介してもらう

フリーランスになったら、同業者とのつながりも持っておくのも悪くありません。

そうすると、フリーランス仲間から仕事を紹介してもらうことがあります。

また、ご自身が案件で手一杯のときにフリーランス仲間に仕事を振ることも可能です。

自分だけが仕事を紹介してもらうだけでなく、適宜情報交換するなどwin-winの関係を作っておくといいでしょう。

SNSで発信をする

Facebook、Instagram、Twitterなどで情報発信しながら集客していく方法です。

自分のプライベートだけでなく、どんな仕事をしているのかも発信し、プロフィールで仕事の実績などを掲載します。

媒体によって特徴が違い、職種によって相性がありますが、興味を持った企業からDMやMessenger経由で声がかかることがあります。

SNS集客については様々なノウハウを教えている人がいますが、人によって向き不向きがあるので注意してください。

ホームページを作成する

フリーランスになったら、ご自身をPRできるホームページを作成した方がいいでしょう。

特に企業と取引するのであれば、ホームページを持っているかどうかで印象が変わることがあります。

また、外注を募集する際も応募者からの信用が出てきます。

ホームページに掲載する内容は、おおむね以下の通りです。

  • 屋号(法人化していれば会社名)
  • 事業内容
  • 自分の実績(ポートフォリオ)
  • 代表挨拶
  • 事業理念
  • 設立年月日
  • 所在地
  • ブログ機能
  • 問い合わせフォーム

あまり凝った高価なホームページを作成する必要はなく、事業の進捗に併せて内容を追加していくといいでしょう。

ブログで発信する

少し手間がかかりますが、仕事に対して書きたいことがある場合は、アメブロ、はてなブログ、WordPressなどでブログを発信してもいいでしょう。

ホームページを作成してブログ機能を付けることでもいいでしょう。

Webライティングの知見がある方ならSEO対策を意識してもいいですが、少し難易度が高く、労力負担が大きくなります。

企業に電話やメール、FAXで問い合わせる

企業に直接電話やメール、FAX DMなどで直接問い合わせる方法もあります。

オンライン集客が主流になりつつある現在、このような昔からの営業手法を取る人は少なくなっているので、業種によってはブルーオーシャンであることがあります。

もし抵抗があれば、企業のホームページや企業が登録している求人サイトで、業務委託の募集があれば申し込んでみるのも1つの手です。

フリーランスが長期的にクライアントと取引を続ける方法4選

新規クライアントを獲得したら、なるべく単発で終わることなく、良好な関係を続けて長期的な取引を続けたいところです。

良好な関係が続けられるクライアントと取引を続けることで、ストレスなく仕事を進めることができますし、収入が安定します。

場合によってはクライアントが別のクライアントを紹介してくれることも出てきます。

そうなると、営業不要、広告費も不要となるので仕事獲得にお金と時間をかけなくて良くなり、より業務に専念できるようになります。

そこで、フリーランスが長期的にクライアントと取引を続ける方法について解説します。

クライアントの要望に応える成果物を提供する

専門スキルを磨くことは当然必要ですが、それ以上にフリーランスが仕事を獲得し続けたいなら、クライアントの要望に応えることが必要です。

悪い例を1つ挙げると、「キャッチコピーが目立つようにデザインしてほしい」と依頼されたWebデザイナーがいたとします。

しかし、おしゃれなデザインが得意なWebデザイナーは、クライアントの要望を無視して、重要なキャッチコピーを削除したりフォントを小さくしたりしてデザインしました。

当然、成果物を見たクライアントは要望通りになっていないので不満に思い、次から仕事の依頼はないでしょう。

このように、自分が好きで得意なスキルを活かすことも大事ですが、それよりも相手の要望・意図を理解して成果物を提供することが大切です。

クライアントの要望をそのまま鵜呑みにしない

クライアントの要望を理解して成果物を提供することは重要ですが、そのまま鵜呑みにしない方がいいこともあります。

クライアントの要望を鵜呑みにしてしまうことで、かえって意図と違う不満足な成果物に仕上がる可能性があるためです。

そのため、クライアントの要望に隠れている本来の目的をくみ取ることも大切です。

先のキャッチコピーを目立つように依頼されたWebデザイナーの例で言えば、「それは問い合わせを増やすためですか?」と確認するのです。

クライアントの意図が問い合わせを増やすことであれば、クライアントの要望以外に、次のことも提案できます。

「申込みボタンの配置をもっと増やした方がいいですね」

「このキャッチコピーのフォントも目立たせた方がいいですね」

「この記載は、もっと上の方に移動しますか?」

クライアントの要望にそのまま応えるのではなく、より良い成果物に仕上がるように努めると、クライアントと信頼関係ができあがります。

メールやチャットの返信は24時間以内にする

クライアントとのメールやチャットは、なるべく早めに返信してテンポよくやり取りした方がいいです。

あまり返信が遅いと業務に支障をきたすことになりますし、クライアントの不安や不信感を募らせてしまいます。

とはいえ、目安はだいたい24時間以内、つまり翌日以内に返信すれば問題ないでしょう。

なかには30分以内で返信するという人もいますが、業務に集中する時間とメールをする時間は分けた方が効率いいので、あまりおすすめしません。

また、クライアントも緊急事態でなければ即レスは求めていないことが大半です。

もし、常に即レスを求めるクライアントがいればクレーム気質の可能性があるため、取引を見直した方がいいかもしれません。

一度案件が流れても疎遠にしない

クライアントと仕事の打ち合わせまでして、結局案件を断られることもあります。

ただ、今回案件が流れただけであって、二度と案件が発生しないとは限りません。

忘れた頃になるかもしれませんが、また案件の依頼があることも考えられます。

そのため、一度案件が流れても「次に何かあればご連絡ください」「こういったことも対応できます」など次に繋がる話をしておきましょう。

【まとめ】仕事を獲得したら信頼関係を深めていく

以上、フリーランスの仕事の取り方について解説しました。

理想は、仕事を多く取るよりは、長期的に取引が続くように、クライアントの要望を聞きながらスキルを活かすことです。

多くの職種では、フリーランスの活躍の場はたくさん用意されています。

私の専門のクラウドファンディングのプロジェクトでも、多くのフリーランスの力を借りています。

なお、クラウドファンディングのタスクについては、拙著「物販×クラウドファンディング実践大全」に詳しく掲載しています。

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