輸入総代理・メーカー交渉 / 語り

輸入総代理のコンサルを選ぶ前に確認したい支援の中身

輸入総代理のコンサルを選ぶ前に確認したい支援の中身

輸入総代理のコンサルは、教えてもらえる内容だけでなく、自分が止まった時にどこまで一緒に確認してもらえるかで選ぶと、相談後の動きが見えやすくなります。メーカーへの質問を整理する助言と、英文の作成や交渉の代行は別の支援です。契約前に、その境目と自分に残る仕事を確かめてください。

商品探しやメーカー交渉を進めたいけれど、どんな支援にお金を払うべきか迷っている人に向けて書きます。

輸入総代理のコンサルは、入った後に動けるかまで考えて選ぶ

学ぶ内容がよくても、自分が手を動かす時間を取れなければ、輸入総代理の仕事は進みません。支援の中身と同時に、それを使える自分の状態も見ておきたいです。

僕は、スクールに入ったのに動かなかったことがあります。Amazon中国輸入のスクールなどに入った時のことで、入ったことが無駄だったとも、内容が悪かったとも思っていません。ただ、時間の事情や、自分に合うかどうかの問題がありました。

この経験があるので、支援を選ぶ時に、教材がどれだけ多いかだけで判断するのは勧めません。読む物が増えることと、メーカーへ次の一通を送れることは違います。

輸入総代理を目指すなら、候補商品を調べ、メーカーの返事を読み、次に何を尋ねるかを決める時間が要ります。コンサルに入る前に、今どの工程で止まっているのか、自分が使える時間はどこにあるのかを言葉にしておくと、必要な支援を絞れます。

独学で進めるか、人から学ぶかという話は、物販スクールが必要かどうかを考えた記事に分けています。ここでは、支援を受けると決めた場合に、何を確認するかに絞ります。

コンサルの支援内容は、助言・作業・判断に分けて確かめる

相談できることと、実際に作業してもらえることを分けると、契約後の行き違いを減らせます。さらに、その作業が終わった後に誰が確認して決めるのかまで聞いておきます。

たとえば、メーカーへのメールについて相談できるという説明だけでは、論点を教えてもらえるのか、下書きを見てもらえるのか、送信や返答の管理まで頼めるのかが分かりません。同じ交渉支援という言葉でも、必要な自分の作業量は変わります。

確認する支援相談前に区別しておくこと契約前に聞くこと
商品候補の検討選ぶ基準を学ぶことと、候補を調べてもらうこと自分が候補を出す前提か。何をそろえると検討してもらえるか
メーカーへの質問質問の順番を相談することと、英文を作ること下書きの確認は含むか。どの状態で提出するか
交渉中の返答返事の読み方を聞くことと、相手へ返信してもらうこと返信案の検討までか。送信する担当は誰か
契約条件気になる点を整理することと、契約の専門的な確認専門家への相談が必要になった時、どこまでが支援範囲か
輸入前の確認確認先を教わることと、書類・検査の手配対象製品の判定、手配、最終確認を誰が担うか

この表は、特定のコンサルが提供しているサービス一覧ではありません。比較する際に、自分が頼みたい仕事を説明するための項目です。

相談の回数だけでなく、質問を出す方法、回答までの目安、下書きを再提出できるかも聞いておきます。メーカーから返事が来てから相談する場面を思い浮かべると、今の自分に必要な使い方が見えてきます。回答があるまで仕事を止める必要があるのか、先に進められる別の準備があるのかも変わるからです。

メーカー交渉の相談は、事実を確認してから次の依頼を考える

メーカーに質問する時は、前提を確かめる質問と、こちらの希望を伝える依頼を分けます。コンサルにも、英文の出来だけでなく、その順番を見てもらえると相談の意味があります。

たとえば、日本でそのメーカーの商品を売っている会社を見つけたとします。まだ、その会社がメーカーの正規販売店なのかは分かりません。この段階で、既存の販売店との関係確認と、日本での独占販売の依頼を一度に送ると、相手がどちらについて答えたのか分かりにくくなることがあります。

まず、見つけた販売ページを示し、その会社が正規の販売店なのかを確認します。返答を受けてから、希望する商品の販売や独占について相談できるかを聞く。このように、次の質問に必要な前提からそろえます。

相談する段階メーカーに確かめたいことコンサルへ見せるもの
日本の販売ページを発見した時その販売会社とメーカーの関係対象商品、販売ページ、メーカーの公開情報
メーカーから返答が来た時返答で分かったことと、まだ不明なこと自分が送った質問と、相手の返答の両方
こちらの希望を伝える前希望する商品や販売条件を相談できるか相手の回答を踏まえた希望条件と、次に送る下書き

ここで見たいのは、都合のいい返信文を作ってくれるかどうかではありません。相手が答えていない点を見落とさず、まだ分からないことを分からないまま扱ってくれるかです。

メーカーが独占を認めているとは書いていないのに、前向きな返事だから契約できそうだと進めてしまうと、後で前提を直すことになります。コンサルを選ぶ時も、こんな場面では何を材料に助言するのかを聞くと、実務での関わり方を確かめられます。

交渉の進め方そのものは、海外メーカーとの交渉を考える記事も参考にしてください。

輸入総代理の相談には、往復の記録と自分の希望を持っていく

相談前には、商品の情報、メーカーとのやり取り、自分が決めたいことをそろえます。分かっている事実と自分の予想を分けるだけでも、相談が具体的になります。

メーカーが応じてくれそうだという説明だけでは、どの条件に応じたのか確認できません。返事の一文を抜き出すより、その前に自分が何を質問したのかも見せた方が、答えの意味を読み取りやすくなります。

持っていく情報記載する中身それで相談できること
商品の情報商品ページ、仕様、分かっている日本での販売状況追加で調べる対象を絞る
連絡の記録送信文、返答、未回答の質問次の質問を決める
希望する取引扱いたい商品、販路、希望する独占の範囲希望が相手へ伝わっているかを見る
引き受けられる条件発注や準備に使える資金、販売準備の時間条件を受け入れる前に検討する
今回決めたいこと次のメール、追加調査、契約を進めるかなど相談後に行う作業を一つ決める

取引先の情報やメールを第三者へ見せる場合は、共有してよい範囲も確認してください。必要な情報をそろえることと、秘密にすべき情報まで広げることは別です。

まだメーカーに連絡していないなら、その状態で相談して構いません。ただし、返信への助言を求める段階とは必要な支援が違います。商品候補も連絡先も決まっていない時は、輸入総代理を始める流れで、自分がどの工程にいるかを先に確かめると整理できます。

輸入手続きの支援は、費用を払う人と義務を負う人を分けて見る

メーカーが検査費用を負担することと、日本で輸入する事業者に必要な手続きがなくなることは別です。コンサルの支援範囲を確認する際にも、費用、作業、制度上の主体を分けておきます。

電気用品安全法の対象となる電気用品を輸入する場合、輸入事業者には事業の届出、技術基準への適合の確認、自主検査と検査記録の保存などの義務があります。対象製品や必要な確認は、商品の仕様をもとに調べます。(2026-10 時点・経済産業省の輸入事業者向け案内)

検査の費用をメーカーが持ってくれるとしても、それだけで輸入者側の届出や確認まで済んだことにはなりません。検査会社を紹介してもらう場合にも、何を依頼するのか、どの書類を受け取るのか、その書類が今回の商品に対応しているのかを確認する仕事が残ります。

コンサルが何でも自分で判定する必要はありません。専門的な確認が必要なところを切り分け、適切な確認先につなぐ支援もあります。選ぶ際には、対応できない範囲をどう説明し、その先を誰に確かめるのかまで聞いておきたいです。

コンサルを契約する前に、相談後の自分の作業を一つ決める

支援内容を聞いた後は、それを使って自分が次に何をするのかを決めます。メーカーへの質問を直す、商品の仕様を調べる、契約条件を整理するなど、動く場面まで見えてから判断する方が選びやすいです。

僕自身、学ぶ場に入っただけでは動かなかった経験があります。だから、相談先に期待することだけでなく、自分が使える時間や、判断のために出せる情報も含めて考えてほしいと思っています。

僕も輸入総代理を扱う講座を運営しています。その立場からの案内になりますが、メーカーとの交渉やクラファンで販売する流れを先に把握したい方は、僕の講座につながる無料セミナーの案内も確認できます。この記事の確認項目は、僕のところを含め、支援を選ぶ時に使ってください。

まずは、気になっている相談先の説明と、自分が頼みたい仕事を照らし合わせる。そこで分からないことを質問し、契約後の自分の仕事まで把握してから決める。その順番でよいと思います。

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成田光

この記事を書いた人

成田光

海外メーカーの商品を日本で販売する輸入代理店ビジネスと、購入型クラウドファンディングについて発信。自らも商品開発・販売を手がけながら、講座を主催。

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