物販をやる人であれば、必ず意識しなければならないのが利益率。
もちろん、利益率が高くても売れない商品であれば意味がないですが、手元に残る利益を計算することは非常に重要です。
物販に限ったことではないですが、ビジネスではつい売上に目がいきがちです。しかし利益計算をしっかりしないと「あれ、結構売れたのに手元にお金が残っていない」なんてことになってしまいます。
特に物販初心者や数字に苦手意識がある人は、利益計算を見落としがちなので注意してください。
そこで、今回は物販で重要な指標である利益率の基本と、物販の各ジャンルにおける利益率の目安についてお伝えします。
【この記事を読むことで得られるメリット】
- 転売、メーカー仕入れ、クラファンなど物販の利益率の目安がわかる
- 利益率に対する理解が深まる
- 利益率をコントロールできる物販とできない物販の違いがわかる
【利益計算の基礎】そもそも利益率とは?
利益率とは、その字のごとく売上に対する利益の割合です。
売上(月商、年商)も大事ですが、最終的に手元にどれだけの利益(月利、月収、年収)が残るかの方が物販では重要になってきます。
物販では数字の管理はとても重要になってきますので、特に物販初心者の方はここでしっかり押さえておきましょう。(物販経験者の方は読み飛ばしても良いかもしれません)
利益率の計算式
利益率の計算式は、次の通りです。
例えば売上が100万円で、利益が30万円であれば、「利益30万÷売上100万円×100=30%」ということになります。
ちなみに後述しますが、物販で利益率30%というのは、物販経験者であればわかるように、かなり高い利益率です。
利益計算は仕入れ価格以外の費用も重要
物販に必要な費用というと、真っ先に仕入れ価格を思いつきますが、販売手数料や送料、外注費など、その他の費用も考慮しなければなりません。
つまり、
利益率
=利益÷売上金額×100
={総売上金額―(仕入れ価格×個数+その他の費用)}÷総売上金額×100
という計算式になります。「その他の費用」もしっかり考慮して利益計算しないと、「あれ!? あんまり儲かってない」ということになるので注意してください。
「その他の費用」については、物販については主に次の費用があてはまりますが、物販のジャンルによって違いがあります。(成田式・購入型クラファンにかかる経費については後述します)
- 販売手数料(仕入れ先、出品先のプラットフォーム両方)
- 送料、輸送費(商品の仕入れ、出品両方)
- 消費税
- 関税、輸入消費税、税関手数料(海外物販ビジネスの場合)
- 外注費
- 代行手数料(中国輸入など代行業者が必要な場合)
- 広告費
これら商品にかかった費用は、必ず全部漏れなく計上して、販売後の利益を予測するようにしましょう。
少なくとも、せっかく販売したのに、赤字になったり、割に合わなかったりすることは避けるようにしてください。
Excelやスプレッドシートで自動的に利益計算
利益計算はどんぶり勘定では、思った以上に利益が出ません。
しかし、1つの商品に対して、各々すべての費用を含めて計算するのはかなり面倒な作業です。
そこで、Excelやスプレッドシートを使って、売上金額、仕入れ価格、費用を手入力して、自動的に純利益、利益率が計算できるようにしておくと便利です。
物販のジャンルによって、ある程度必要な項目は決まってきますので、一度シートを作ってしまえば、半永久的に使うことができます。
物販をやっていて、まだExcelやスプレッドシートで利益計算シートを作っていない人は、効率的に管理するために、早めに作りましょう。
物販の利益率の目安はどれくらい?
それでは、物販の利益率というのは、だいたいどれくらいなのでしょうか?
とても気になるところではあるので、大まかな目安を紹介します。
ただ、利益率が良いからといって必ずしも狙い目の商品というわけではなく、長く売れ続ける商品を扱うのも重要です。
また、最初は利益率が良い商品だったが、価格競争に巻き込まれて、徐々に利益が減っていくようなケースもあり得ます。
あくまでも目安として、参考値として捉えてもらえると幸いです。
せどり・転売
まずは、一般的なせどりや転売(単純転売)についての利益率です。
商品カテゴリーによって傾向は違いますが、だいたいの目安は次の通りです。
- 新品せどり:15~20%
- 中古せどり:20~30%
※なお、ここで言う新品とは未使用の新商品のことを言うので、Amazonの規約で定義されている新品とは違います。メーカーから直接仕入れた商品でなければ、未使用品でも中古として出品しないと規約違反となりますので注意してください。
中古せどりの利益率が高くなるのは、価格差を付けやすいという点と、掘り出し物を見つけられるという点があるためです。
場合によっては、中古せどりの利益率は40~50%を超えることもありますが、最近はライバル過多で高い利益率は難しくなっています。
むしろ、ライバル過多による価格競争、値下げ圧力によって利益率は下がるケースが多いです。
しかも、メーカー仕入れのように仕入れ価格をコントロールすることもできないので、今後もせどりや転売の利益率は全般的に下がっていくでしょう。
無在庫転売
無在庫転売は、購入者から商品の注文があってから仕入れるという、在庫を持たない転売ビジネスです。
在庫リスクを防いで、資金繰りを良くするメリットがありますが、扱う商品は一般的なせどりや転売とは変わりません。
そのため、利益率という点であれば、せどりや転売と同じです。
なお、無在庫転売のメリット、デメリットについては、以下の記事に詳しく掲載しています。
予約転売
予約転売は、まだ発売されていない新商品を、発売前に予約という形で売り切り、発売日に発送する方法です。
プレミア価格になるような商品を狙って扱うので、うまくやれば、新品せどりの利益率(15~20%)より高くなります。
ただ、プレミア価格が狙える商品は、ライバルが過剰に増えるので、最近は思った以上の利益にならないことの方が多いです。
予約転売についても、以下の記事で詳しく書いていますのでご覧ください。
メーカー仕入れ
メーカー仕入れは、せどりや転売のようにECサイトや小売店から商品を仕入れるのではなく、販売メーカーと直接交渉して新品を仕入れる方法です。
メーカーと信頼関係を築きながら長期的な安定利益が見込め、社会的信用も高い方法なので、最近チャレンジする人が増えています。
ただ、利益率という点では、10~20%と、新品せどりと同じくらいか、少し低いくらいです。
しかし、最初にお伝えしたように、利益率が低いからといって、必ずしも悪いわけではありません。
というのも、長期的に取引を繰り返していると、卸値を下げてもらったり、独占契約をすることができるため、利益率を上げることができるのです。
値下げ圧力が強く、卸値をコントロールできないせどり・転売に比べれば、大きなメリットです。
そのため、長期的に利益安定するだけでなく、利益効率もどんどん良くなり、せどりの利益率を上回るようになります。
そのため、目先の利益率に捉われず、信頼関係を築けそうなメーカーと繋がることが重要視されます。
ただ最近は、メーカー仕入れも価格競争に巻き込まれるリスクがあるため、価格競争に巻き込まれない対策が必要です。
成田式購入型クラファン
購入型クラウドファンディングを利用して、海外メーカーと独占契約を結んで、魅力的な商品を販売する成田式・購入型クラファン。
まず、利益率でいえば、30~40%は当たり前です。
というより、利益率が30~40%になるように、販売価格を設定したり、メーカーと価格交渉したりします。だいたい「販売価格=卸値×3倍」を目安に、ある程度コントロールができるのです。
販売方法は、支援者から支援金が入金されてから、商品を仕入れるので、実質的な予約販売でリスクも低い。
しかもクラファンが終われば、商品によっては、その後の一般販売によって長期的な利益を継続できる。
メーカー仕入れ&独占契約でありながら、予約販売の良さもプラスして、しかも高い利益率。アカウント閉鎖のリスクとも無縁。
これが成田式・購入型クラファンの大きな魅力です。
クラファン商品の価格設定については、次の記事で詳しく紹介していますので、そちらをご覧ください。
成田式購入型クラファンの利益計算
成田式購入型クラファンの利益率は30~40%で、しかも自分で仕入れ価格を交渉し、販売価格をある程度決められるという話をしました。
この利益率については、仕入れ価格以外に、主に以下の費用も含めて30~40%となるように設定しましょう。
- クラファン手数料(MakuakeやGREEN FUNDINGは20%)
- 広告費用(広告運用の代行含む)
- 外注費(LP(ランディングページ)制作費、通訳など)
- 写真撮影日、動画撮影費(メーカー提供の資料で間に合う場合もある)
- 海外送料、輸送費
- 配送料
- 関税
- 消費税
※コンサル生には、スプレッドシートで利益予測シートを渡して、管理してもらうようにしています。
【まとめ】成田式・購入型クラファンは30~40%と高利益率
以上、利益計算の基礎と、各物販の利益率の目安についてお伝えしました。
利益計算をしっかりすることで、赤字になるリスクを避け、しっかりと手元に利益が残るようになります。
ただ、目先の利益率に捉われず、以下の観点でも十分検討しておくことが重要です。
- そもそもこの利益率で売れるのか
- 長期的に売れる商品なのか
- 利益率をコントロールできるのか
成田式購入型クラファンは、いずれも満たすことができるビジネスです。
メルマガでは実際の利益と利益率を公開していますが、30%以上の利益率で、ひとつの商品で数十万~数百万の利益を得ることは難しくありません。
無料相談は随時受け付けていますので、興味のある方はお問合せフォームより気軽にご連絡ください。