DHLとFedExの違いを徹底比較!輸入で使うならどっち?

取引先の海外メーカーから商品を輸入する際は、基本的にはメーカーが契約しているキャリア(配送業者)を使うのが一般的です。

そのため、見積もりで送料は確認しておかなければいけませんが、商品の輸入で悩むことはそんなにありません。

しかし、メーカーに契約キャリアがない場合は、配送業者についてはメーカーと決めます。

その際、メーカーや工場の場所、商品サイズや重量で航空便か船便かを選ぶことになります。

航空便を選んだ場合はDHLかFedExのほぼ二択になります。

DHLとFedExは、ドアtoドア輸送で非常に手続きが楽で、法律に抵触しない商品であれば通関もすべてお任せできるためです(手数料は基本料金に含まれています)。

そこで今回は、商品の輸入で航空便を使う際の、DHLとFedExの違いについてお伝えします。

輸入する商品に合わせて参考にしていただくと幸いです。

 

成田光
基本はメーカーが契約しているキャリアを利用するのが一番ですが、もしキャリアなくて航空便を利用する場合は参考にしてください。

 

【この記事を読むことで得られるメリット】

  • DHLとFeDexの送料などの違いがわかる
  • 航空便を使った輸入手段の理解が深まる

積重量の適用条件

容積重量

「航空便の送料=商品の重さ(実重量か容積重量のどちらか重い方)× 1kgあたりの送料」ですから、まずは重量についてお伝えします。

DHLもFedExも基本的には、実重量と容積重量のどちらか重い方を適用して送料が計算されます。また、容積重量の計算式についても一緒です。

※実重量と容積重量については、以下の記事に詳しくお伝えしています。海外送料の概算を出す際に役立つので、こちらも併せてご覧ください。

輸入ビジネスの海外送料の考え方|航空便と船便で解説

 

容積重量の計算式が一緒であることから、多くの商品は重量の計算についてはDHLもFedExも同じ結果になります。

ただし、DHLとFedExでは、容積重量の適用条件に違いがあります。

DHLでは、「フライヤー」というDHLのロゴが入った黄色いB4(257×364mm)もしくはA3サイズ(297×420mm)のビニール袋の梱包材があります。フライヤーを使用する場合は、容積重量が適用されず、実重量が適用されます。

そのため、軽くてかさばる荷物(衣類など)であれば、サイズ的に限定的にはなりますがフライヤーに収めるようにすると安くなります。

FeDexでは、DHLの「フライヤー」にあたるフェデックス・パックというものがあります。

フェデックス・パックについては、15,400㎤を超えるフェデックス貨物には、無条件に寸法重量(容積重量)が適用されます。

また、フェデックス・パックや、封筒サイズのフェデックス・エンベロープについては申告価格の上限は100ドルで、100ドル以上の商品は容積重量が適用されます。

ただ、場合によってはFeDex支給の梱包材を使えば(10kg、25kgの段ボール以外)容積重量の適用を避けられる場合もあるので、詳細は確認するようにしましょう。

なお、船便については容積重量のみ適用になりますので、航空便にしても船便にしても軽くてかさばるものは送料計算に注意が必要です。

基本送料の違い

DHLとFeDexの基本送料

次に重量ごとに変わる基本送料についてですが、DHLとFeDexの違いは輸入する国、サイズ、重量によってケースバイケースです。

DHLの方がお得な場合もあれば、FeDexの方がお得な場合もあります。仕入数が多いと大きな差になることもあるので、各社の料金表を使って比較して併用するようにしてください。

DHLの料金表

FeDexの料金表

なお、FeDexについては月間の発送数次第でBtoC割引という割引制度が適用になることがありますが、その場合はFeDexの方が安くなることが多くなります。

手数料の違い

DHLとFeDexの手数料

DHLとFeDexには、基本の送料以外にも加算される手数料がありますので、そちらも比較してみます。

以下に紹介した手数料以外にも、条件によってかかる手数料があるので、詳細は各公式サイトを確認するか、実際に見積もりを出して確認してください。

燃油サーチャージ(燃料割増金)

燃油サーチャージは、原油価格に基づいて加算される価格です。DHLは毎月、FedEXは毎週更新されます。

短中期的に見ても大きく変動することがありますので、必要に応じて定期的に確認してみてください。

例えばDHLは2022年2月の燃油サーチャージは20.5%ですが、4月は25.5%です。FeDexについても、2022年2~4月までの間に24.5~34.5%と、10%程度の変動があります。

燃油サーチャージは、基本送料だけでなく、土曜集荷、緊急事態追加金、遠隔地配達手数料、個人宅向け配達通知サービスなど、各種手数料に対しても発生します。

遠隔地手数料

遠隔地手数料については、DHLが2,600円または60円/kgのいずれか高い方、FeDexは2,710円または50円/kgのいずれか高い方になっています。

運送保険料の違い

DHLとFeDexの運送保険料

運送保険料については、DHL、FeDexともに基本送料に含まれている補償と、賠償責任限度を超える賠償をオプションで付ける有料補償があります。

少しややこしいところがあるので、こちらについても詳しくは見積もりを取るようにしてください。

基本補償

DHLの場合は、1kgあたり25ドルまで、Fedexの場合は100ドル、または1kgあたり20ドルのいずれか大きい金額が補償額として適用されます。

有料補償

DHLの場合は、運送状1枚あたり2,500円または申告金額の1.2%のいずれか高い方を適用します。

FeDexの場合は貨物の総運送申告価額が、12,500円 または1ポンドあたり1,375円のいずれか大きい方を超えた価額について12,500円ごとに170円 (端数切り上げ)となります。

ちなみに、FeDexでは上記の保険料については従価料金と呼んでいます。

配送期間の違い

DHLとFeDexの配送期間

DHLとFeDexについては、発送期間はそこまで大きく変わらず、だいたい3~6日程度であることが多いです。

なお、船便の場合はだいたい2週間~1ヶ月程度になります。

クラウドファンディングではプロジェクト終了から生産までの納期、配送期間を確認して航空便か船便かを決めましょう。

DHLとFeDexの輸入用アカウントは作成しておく?

DHLとFeDexのアカウント

クラウドファンディングを含め、海外メーカー仕入れをする際はDHLやFeDexのアカウントは作成した方がいいか? という質問があります。

これについては冒頭でお伝えした通り、メーカーが指定している配送キャリアを利用することが多いのですが、この場合は特にアカウントはいらないことになります。

しかし、日本市場に流通させたことがないメーカーもたまに存在しますが、その場合は配送キャリアを持っていないことがあります。

また、メーカーの提示する発送方法では時間がかかるような場合もあります。

その場合は、自分で配送ルートを決める必要があります。

そうなると、DHL、FeDex両方のアカウントが必要にあります。

本記事でお伝えしたように、送料の計算条件がDHLとFeDexで違い、どちらも併用した方がいいので、両方のアカウントを持った方がいいでしょう。

もし、自分自身でDHLやFeDexを利用する必要が出てきたら、アカウントを作るようにしましょう。

【まとめ】航空便はDHLとFeDexを使って滞りなく配送しよう

以上、DHLとFeDexの違いについてお伝えしました。

航空便では、DHLとFeDexの二択というお話をしましたが、容積重量の適用条件、基本送料や諸々の手数料の違いがありどちらがお得かはケースバイケースです。

毎回DHLがお得ということも、毎回FeDexがお得ということもないので、配送手段としては両方で見積もりを取っておくといいでしょう。

なお、物販クラファンを実施するうえで知っておきたいリターン配送については、以下の記事でも詳しくお伝えしています。

航空便だけでなく船便についても詳しくお伝えしていますので、リターン配送時は参考にしてください。

クラファンプロジェクト後のリターンを滞りなく行うための手順

 

購入型クラファン開始前に知っておくべき商品輸送手段とインコタームズ

 

なお、本記事でも少し紹介した物販クラファンについては、無料相談を随時受け付けています。興味のある方はお問合せフォームより気軽にご連絡ください。

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