物販クラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げる際、日本でヒットしそうな商品を探す際は、ある程度目安があります。
経験をある程度積むまでは、目安に従って商品を探すだけでもいいですが、時には視点を変えてリサーチしてみるのも面白いです。
実際に私のクライアントでも、いつもと少しだけ違うリサーチをしたら実際に多額の支援を得て一般販売もしたケースが多数あります。
ある程度の目安を守ることは前提として、小技的なテクニックや視点を変えたリサーチ方法のうち、再現性のある方法を解説します。
ぜひ、本記事を参考にしてリサーチ力を上げて、大きな支援を得るプロジェクトを立ち上げてください。
【この記事を読むことで得られるメリット】
- 物販クラウドファンディングのリサーチ力を上げることができる
- ライバルとは少し違ったリサーチをすることができる
- 意外なところでいい商品が見つかることもある
物販クラファンリサーチで一般的なヒット商品の探し方
本記事では少し視点を変えた商品の探し方を紹介しますが、基本的には、以下のことを目安にリサーチすることが前提です。
- KickstarterやIndiegogoで支援10,000ドル以上(最初は10,000~50,000ドル目安)
- 30~40代男性が好みそうな商品であること
- 機能や素材面で1つでも他商品と違うベネフィットがある
- 既製品の不便な点を解消してくれる商品
- 既製品の用途やターゲットを変えた商品
- 複数の商品を組み合わせた商品
- 強い権威性がある商品
- Makuake、GREEN FUNDINGどちらか一方にしかない
- SDGs系、発展途上国サポート系はニーズをよく調べる
- トレンドに乗った一過性の商品は今では売れないかもしれない
もちろん、必ずしもすべて守らないといけないわけではありません。
- 10万ドル以上のメガヒット商品で独占契約できる場合もある
- 女性向きの商品も最近は売れつつある
- SDGs、サスティナブル系の商品でもニーズがあれば売れる
このようなことも十分あり得るので、あくまで目安として捉えるようにしてください。
とはいえ、ある程度経験積んで要領をつかむまでは、基本は上記の目安を持ってリサーチした方がいいでしょう。
詳細は以下の記事をご覧ください。
本記事では、上記のことを前提として日本でヒットしそうな商品を見つけるポイントをお伝えします。
視点を変えた物販クラファンリサーチでヒット商品を探す5つの方法
物販クラファンは、上記のことを目安として日々目利きを鍛えながらリサーチすることが重要です。
しかし、扱う商品の幅を広げるためにも以下の視点でもリサーチしてみるようにしましょう。
意外と面白い商品が見つかるので、ぜひ試してみてください。
KickstarterやIndiegogo以外のクラファンサイトもチェックする
多くの方は、KickstarterやIndiegogoでリサーチしていると思いますが、それ以外のクラファンサイトもチェックしてみましょう。
もちろん、ある程度経験を積むまではKickstarterとIndiegogoに絞ったリサーチでも構いません。
他のクラファンサイトよりも市場規模が大きく、プロジェクトの数が突出していますし、常に新プロジェクトが出てきています。
ただ、他のクラファンサイトもチェックすると、意外と面白い商品が出てくることがあります。
【台湾】
- zeczec
- Flying V
- 群募貝果WeBackers
【韓国】
- Wadiz
【中国】
- 造点新貨
- 小米有品
特におすすめが台湾のzeczecや韓国のWadizです。
特に近年は、zeczecやWadizで成功した商品が日本で売れることが多くなっています。
例えば、以下のゴルフパターは、Wadizから見つけて輸入した商品ですが、3,400万円の支援を得られています。
KickstarterやIndiegogoに比べればだいぶ市場規模は小さいですが、定期的にチェックしてみるといいでしょう。
中国のクラファンサイトも、タオバオが設立した造点新貨やXiaomi傘下の小米有品などおすすめはあります。
ただ、現段階でも商品の品質に問題があることがあり、また画像や動画などの訴求力が低く難易度がやや高くなります。
RAKUNEWなどオウンドメディアをチェックする
新商品の情報を発信しているオウンドメディアなどは、情報感度を高めるという意味でもチェックしてください。
- RAKUNEW
- bouncy
- GIZMODO JAPAN
- lifehacker
- Engadget(アメリカ版)
- 新商品の発信をしている個人ブログ
特に、海外クラファン購入代行のRAKUNEWに関しては、日本で一般販売されているわけではないので、日本に正規代理店がなければプロジェクト起案が可能です。
なのでRAKUNEWで掲載されている商品でも積極的にアプローチしましょう。
細かいテクニックとなりますが、以下のように「いいね!」数が500以上ある商品は、日本でも売れる可能性が高いです。
あくまでも目安なので、「いいね!」が少なければNG、多ければOKとはならないですが、RAKUNEWから逆引きリサーチは取り入れてもいいでしょう。
Kickstarterで日本からの支援が多い商品
Kickstarterの場合、以下のようにコミュニティ欄で支援者の住んでいる国をたしかめることができます。
当然、日本からの支援が多い商品は、日本人に好まれる傾向があるので、目安の1つとしてチェックするようにしましょう。
誰もが知っている検索キーワードがある商品
クラファンの理想は、クラファンで多額の支援を得られて終わりではなく、一般販売までして継続的な利益を得ながら自社ブランドを強化することです。
一般販売まで意識する場合は、価格設定や商品寿命など留意する点はありますが、商品カテゴリー、ジャンルに対する認知度も重要です。
Amazonや楽天などで商品を探す際をイメージするとわかりやすいのですが、一般販売されると消費者はキーワード検索で商品を探すことが多くなります。
例えば「万年筆」が欲しければ「万年筆」と検索します。
万年筆なら誰でもネット上で探すことができますが、すぐに商品ジャンル、カテゴリーが思い浮かばない商品の場合は、検索して探すことができません。
一昔前のドローンがその典型的な例と言えます(今はドローンで検索する人は多いでしょう)。
ただ、実店舗で一般販売する際は検索キーワードの必要性はなくなります。
また、難易度や広告費がかなり高くなりますが、新しいキーワードで認知拡大を図ってシェアを独占することも不可能ではありません。
一般販売を視野に入れた商品リサーチについては、以下の記事をご覧ください。
今までにないジャンルやカテゴリーも探してみる
クラウドファンディングでは、売れ筋商品の多いカテゴリーに着手するのもおすすめですが、場合によっては今までにないジャンルを扱ってみるといいでしょう。
クラウドファンディングでは、ガジェット系、アウトドア用品、アパレル、健康・美容系、キッチン用品などが人気です。
しかし、上記のジャンルは競合が多いことがあり、必ずしも適切とは限りません。
ただ、派生的に調べるキーワードを変えていくと、あまりライバルが扱っていない商品が見つかることもあります。
一見するとマイナーなカテゴリーでも、MakuakeやGREEN FUNDINGを見たら意外と成功例があります。
あまりにブルーオーシャンすぎて成功例がないと難しいですが、少しでも成功例があれば勝機はあるでしょう。
「こんな商品が売れているのか」と考えながら商品リサーチをしていくのも面白いです。
ただ、このような商品の場合、先ほどお伝えしたようにECサイトでの一般販売を視野に入れる場合は、商品名や商品ジャンル・カテゴリーの認知度には注意しましょう。
【まとめ】様々な視点でアプローチしてみよう
以上、視点を少し変えたクラウドファンディングのリサーチ方法について解説しました。
最初は王道の探し方でも十分なのですが、上記の視点を取り入れることで、商品を取りこぼしなく、効率的にリサーチできます。
商品リサーチをして、メーカーに交渉するまではコストはかからないので、積極的に挑戦してみましょう。
なお、物販クラウドファンディングのリサーチ方法については、拙著「物販×クラウドファンディング 実践大全」でもページ数を割いて詳しくまとめてお伝えしています。
これまでコンサルでしかお伝えしていなかった内容も、体系的に書籍でまとめたので、ぜひご覧ください。
また、物販クラファンについては、無料相談を随時受け付けています。興味のある方はお問合せフォームより気軽にご連絡ください。