プロフィールでもお話した通り、私は物販と出会って最初からクラファンを始めたわけではありません。
輸入転売やメーカー仕入れなどを経験しながら、最終的にクラファンが良いという結論に至ったのです。
最近では「転売ビジネスはオワコン」という声も聞こえてきますが、今でも決して稼げないというわけではなく、向き不向きがあります。
ただ、転売ビジネスをずっとやり続けると、今回お話したことを理由に限界を感じる人は多いのではないかと思っています。
そこで、今回は私が輸入転売ビジネスから足を洗った理由についてお話します。
【この記事を読むことで得られるメリット】
- 輸入転売ビジネスのメリット・デメリットがわかる
- 自分が輸入転売ビジネスに向いているかわかる
- 自分が購入型クラファンに向いているかどうかがわかる
そもそも輸入転売ビジネスとは?
そもそも私が物販と出会った頃に取り組んでいた輸入転売ビジネスとは何か? というお話をします。
物販経験者の方であれば知っているような概要的な話なので、飛ばしていただいても構いません。
ただ、今でもネットを見ていると、輸入転売に興味のある人も多そうなので、簡単に解説します。
輸入転売とは、その字の如く海外から商品を仕入れて、Amazonや楽天、メルカリなど国内で販売して利益を得るビジネスです。
輸入転売ビジネスの成り立ちと主な種類
輸入転売は、要はせどり・転売の一種で、仕入れ先が国内か、海外かという違いでしかありません。
今でこそ、輸入転売のハードルはかなり低くなっていますが、海外でネットが普及するまでは、個人事業主ではハードルが高いものでした。
しかし、ebayや中国のアリババ、タオバオなどのように、今ではネットを使って日本で海外の商品を仕入れることが簡単にできます。
アリババやタオバオは、実質的には現地にいないと商品を購入できないのですが、星の数ほどある輸入代行業者を使えばクリアできます。
そのため、国内商品の転売だけでなく、輸入転売ビジネスに着手する人が爆発的に増えたのです。
Google翻訳などの翻訳サイトを使えば、英語や中国語がわからなくても困ることはありませんから、誰でもできる副業として広がりました。
そして、輸入転売でも様々なノウハウが生まれ、今では次のように、輸入転売と言っても、いろいろな種類が出てきています。
- 中国輸入×メルカリ販売
- 中国輸入×国内Amazon販売
- ebay仕入れ×ヤフオク販売
- 海外Amazon仕入れ×国内Amazon販売
- 海外ネットショップ仕入れ×メルカリ販売
他にもありますが、だいたい上記の仕入れ先か販売先を入れ替えたものばかりです。
そして、いずれも、ネットを使ってリサーチして価格差のある商品を仕入れて売るという至ってシンプルな方法である点は共通しています。
輸入転売ビジネスのメリット
輸入転売というと、国内の転売に比べれば、海外送料、代行手数料、関税、関税消費税などの費用がかかります。
その分、利益率は低くなってしまいますが、そのデメリットを上回るほど輸入品は仕入れ値が安いことが多いのです。
特に中国輸入が今でも流行っているのは、国内の類似商品に比べて、驚くほど仕入れ値が安いことが多いためです。
もちろん、しっかりと上記の費用も含めて利益計算しなければなりませんし、輸入の法律規制も注意しないといけません。
しかし、私が物販を始めた頃、商品を安く仕入れることができたのは大きな魅力でした。
国内商品では絶対に不可能なほど安い価格で売ることができたので、面白いほど売れた商品もあります。
輸入転売ビジネスから足を洗った4つの理由
習得しておかなければいけないノウハウはあるものの、輸入転売はコツコツと時間をかけて頑張れば、ある程度収入を得られました。
今でも時間をかけてコツコツとやり続けていれば、月利50万円くらいは得られるような気はします。
しかし、そもそも……
- 本当にコツコツと地道に続けられるかどうか?
- 地道に続けたところで、自分がいつまでも同じ方法で稼げるのか?
- 本当にやりたいことなのか?
という点で、大きな疑問を感じ、私は輸入転売か足を洗い、メーカー仕入れ→購入型クラファンと進んでいきました。
もはや根性論! 延々と続くリサーチ地獄
輸入転売は、今でもコツコツと地道に続ければ、利益は得られるとは思いますが、私にとってはもはや限界でした。
「地道にコツコツ」の度を越え、もはや「寝るな! リサーチしろ!」「気合いで頑張れ!」という昭和時代さながらの根性論に思えたからです。
輸入転売は、国内の転売と同様、最上流のメーカーから仕入れる方法ではなく、小売から仕入れる方法です。
この小売から仕入れるというのがかなり厄介です。
販売者を限定したり、独占契約できたりするメーカー仕入れと違い、小売はそういったことができないので、誰でも参入できてしまうのです。
しかもどんどん参入障壁が低くなってきたので、ライバルが大勢参入してしまう。
結果、リサーチしてせっかく見つけた商品も、すぐ価格競争、価格破壊に陥ってすぐに売れなくなる。
転売だとメーカー仕入れのように、仕入れ値を安くしてもらうような交渉もできません。
その結果、売れなくなった商品を手放し、また売れる商品をリサーチするしかなくなるのです。
継続性のない転売ビジネスは、このサイクルの繰り返しで、しかも商品が売れなくなるまでの時間がどんどん短くなっています。
これは輸入転売ビジネスでも変わりません。
この状態で月収を安定させたければ、リサーチ量を増やすしかありません。他に打ち手がないのです。
何のために転売しているのかわからなくなった
そもそも私が物販をやろうと思ったきっかけは、プロフィールでも書いた通り、次のようなことでした。
- 本業に対する体力的不安
- 家族との時間が欲しい
- 親孝行の時間を作りたい
- 趣味に使える時間とお金が欲しい
- 値段を気にせずに買い物や食事をしたい
ところが、輸入転売をやっていた頃は、収入を安定させようと時間がどんどん失われるので、本来の目的を果たせる気がしなくなったのです。
日々のリサーチ地獄に追われ、家族との時間が取れない、親孝行もできない、趣味のスノーボーロもする時間もない。
いったい何のために転売をしているのか、本末転倒としか思えなくなったのです。
アカウント閉鎖のリスク
例え根性論で輸入転売を続けようとしたところで、商品が売れなくなれば、当然ながら稼げなくなります。
輸入転売も、売れる商品が売れなくなるまでの期間が非常に短くなっており、すでに根性論だけで稼ぎ続けるのが難しい領域に入っています。
さらに転売ビジネスといえば、Amazonなどのアカウントリスク閉鎖のリスクが年々高まっています。
Amazonもメルカリも、転売に対する規制は年々強くなっており、転売ヤーはAmazonアカウント閉鎖のリスクに日々脅えないといけません。
さらに、輸入転売の場合は不良品や違う商品が届いてしまったり、商品の配送が遅延したりといったことも起こり得ます。
特にAmazonの場合は注文不良率、出荷遅延率、出荷前キャンセル率(出品者都合によるもの)が高いとアカウント停止のリスクが高くなります。
Amazonアカウント停止については、次の記事が詳しいです。
私は比較的アカウント停止のリスクが低い欧米輸入をやっていたのですが、それでも転売NGになったり、規約回避の対応に追われたり……。
本来の物販を始めた目的と離れて、しかもアカウント閉鎖に脅える日々となると、もはや何が楽しくて物販をしているのかわからなくなりました。
「続ける」だけでなく「辞める」ことも必要
こうして輸入転売から足を洗ったのですが、このとき不安だったのが、一時的な売上の減少です。
実際にメーカー仕入れに舵を切ったタイミングでは、一時的に売上が下がりました。
転売ビジネスはリサーチして売れる商品を出せば出すほど売上は上がりますが、継続性がないので手を止めたら売上が下がります。
当時からそれはわかっていたので、せっかく稼げるようになった輸入転売から足を洗うのは、勇気が必要でした。
しかし、このまま輸入転売を続けても、自分の趣味や家族との時間を犠牲にすることもわかっていました。
そのため、輸入転売から足を洗って、今では購入型クラファンをしているのですが、売上も全然違いますし、本当に良かったと思います。
理想の人生を手に入れられないのが明白であれば、しかも長く稼ぎ続けるのが難しいのであれば、辞める勇気も必要だと気付きました。
購入型クラファンの魅力は、次の記事で詳しく書いています。
■【まとめ】今では購入型クラファンに舵を切って正解でした
以上、私は輸入転売から足を洗って購入型クラファンに移行した理由となります。
正直、転売を辞めた時も、まだ利益は出ていました。でも、
- 理想と現実のギャップが大きくなっている
- いつまでも稼ぎ続けられるとは限らない
- アカウント閉鎖に脅えないといけない
- そもそも楽しくない
ということがあったので、輸入転売からは足を洗うことにしました。
もしかしたら、輸入転売をやり続け、隙間となる市場を見つけていけば、また違った結果だったかもしれません。
しかし、自分にとってはそれが無理と思いましたし、できたとしてもすぐにすぐにライバルがやってきて価格競争に陥るだけだと思いました。
実際に、「これは誰も扱ってない! チャンスだ!」と思ってもすぐに売れなくなった商品はたくさんありましたから……。
もし、今輸入転売をやっている方、これから輸入転売を始めようとしている方は参考にしていただくと幸いです。
そして、購入型クラファンに興味のある方の無料相談は随時受け付けていますので、興味のある方はお問合せフォームより気軽にご連絡ください。