クラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げたいと考えたとき、購入型クラファンであれば、多くの方はMakuakeを思い浮かぶでしょう。
実際に購入型クラウドファンディングでは、Makuakeは選択肢の1つとして考えて問題ありません。
ただ、どのクラファンサイトでもそうですが、メリット・デメリットがあります。
そこで、購入型クラウドファンディングを起案するなら知っておきたいMakuakeの評判や特徴について、他サイトと比較して解説します。
【この記事を読むことで得られるメリット】
- Makuakeの特徴、メリット・デメリットがわかる
- 購入型クラウドファンディングでどのクラファンサイトを利用すればいいかわかる
Makuakeのプロジェクトの特徴
Makuakeのプロジェクトの特徴は、購入型クラウドファンディングとしてはオールジャンルで扱っているという点でしょう。
比較的物販系のプロジェクトが目立つものの、飲食店や観光業、映画、その他イベントにも強いです。
その他、購入型クラウドファンディングで大手のサイトと比較すると、次のような特徴があります。
Makuake | 購入型クラウドファンディングではオールジャンル。支援が集まるほど認知されやすくなるのでプロジェクトの初動が重要 |
GREEN FUNDING | Makuake以上に物販系の傾向が強く、男性向き商品が強い。支援が集まるほど認知されやすくなるのでプロジェクトの初動が重要。 |
CAMPFIRE | Makuakeよりはイベント系のプロジェクトが多いが基本的にオールジャンル。支援が集まっても広告費をかけないとプロジェクトが拡散されにくい。物販系ならクラファンおかわり向き |
物販系のプロジェクトであれば、GREEN FUNDINGとの二択でしょう。
両者ともに男性向きの商品の割合が多いですが、Makuakeの方が女性向きの商品が増えてきています。
なので、女性向きの商品であれば、Makuakeの方が起案しやすいところがあります。
ただ、MakuakeとGREEN FUNDINGの選択の基準は、直近の競合プロジェクトによっても変わってきますので柔軟に対応しましょう。
一方で、実店舗やイベント系のプロジェクトであれば、MakuakeかCAMPFIREといったところです。
CAMPFIREも規模の大きいクラファンサイトですが、トップページ掲載のプロジェクトの多くが広告であるため、支援が集まっても拡散されにくいところがあります。
その代わり、CAMPFIREに別途広告費を支払うことでプロジェクトが拡散されやすくなります。
一方で、Makuakeは支援が集まると、ランキングなどトップページに掲載にされやすくなります。
そのため、プロジェクトの初動でいかに支援を集めるかがより重要となります。
Makuakeのクラファン手数料は20%
Makuakeのクラファン手数料は20%で、これはGREEN FUNDINGと同様です。
17%のCAMPFIREよりは少し高く、25%のmachi-yaより安いというところで、標準的なところでしょう。
GREEN FUNDINGはリピートや紹介で、CAMPFIREはキャンペーンで手数料が割引になることはありますが、Makuakeは現状割引がないです。
Makuakeの集客力
他のクラファンサイトと比較した際、Makuakeの最大の強みは国内最大手クラファンサイトならではの集客力です。
※Makuake決算資料より抜粋
2023年現在で会員数は244万人で、購入型クラファンに特化したクラファンサイトでは国内最大級といっていいでしょう。
Makuakeはサイトの集客力が高いので、トップページやメルマガにプロジェクトが掲載された際の拡散力が大きくなります。
※Makuake公式サイトより抜粋
また、Makuakeはサイバーエージェントグループであることを活かしてAbema TVなどのPRサポートも積極的です。
支援を集めて注目されると、上記のようなメディアに掲載され、ますます支援が集まることも考えられます。
一方、Makuakeは支援者だけでなく起案者も多いので、競合が他サイトより比較的多くなる点はあります。
しかし、競合は多いものの、依然として正しくPRしているプロジェクトは少ないので、商品力とPR方法次第で勝機は十分あります。
なので、購入型クラファン初心者の方は、まずはMakuakeでプロジェクトを起案することで問題ないでしょう。
Makuakeの審査は厳しい
一方で、Makuakeはプロジェクトの審査が厳しく、GREEN FUNDINGやCAMPFIREほどスピード感のある起案ができない可能性があります。
もちろん、Makuakeの審査基準は非公開ですが、他クラファンサイトより厳しいという評判があるのは事実です。
これは、「クラファンで10,000円の新商品のはずが、アリババで同じ商品が1,000円で売られていた」といった、高額転売疑惑で問題になったことも背景の1つです。
また、景品表示法や薬機法を遵守したLPになっているかどうかも、どちらかというと「疑わしきは罰する」ところがあり、保守的に厳しく評価しています。
その他、海外商品であれば、当然規格が適合しているか、メーカーと独占契約を結んでいるかをすべて厳格にチェックされます。
もちろん、どのクラファンサイトでも、これらはすべて守らないといけないことばかりですが、Makuakeでは、審査に時間がかかることがあります。
Makuakeの広告・拡散戦略の特徴
Makuakeの巨大な集客力を活かすには、なんといってもプロジェクト開始前から認知拡大させる事前集客に力を入れることです。
以前は、事前集客がなくてもそれなりに支援は得られていましたが、今は事前集客をしないと露出が限定され、支援を伸ばすのが難しくなります。
事前集客が成功してプロジェクトの初動で支援を得られれば、あとはMakaukeのトップページ掲載などで支援をさらに伸ばせます。
広告費については、事前集客を最優先にしましょう。
プロジェクトが開始すると、Makuakeに広告の出稿を依頼できます(依頼広告)。
ただし、「いくらから」と広告費に下限があり、効果測定ができないので、GREEN FUNDINGに比べると使いづらいです。
また、Makuakeはタグの挿入ができないので、自分で広告を運用する場合は不便を感じて物足りないところがあります。
Makuakeにはキュレーターのサポートがある
Makuakeは、キュレーターと呼ばれるプロジェクト専任担当が1人付いており、プロジェクト全般をサポートしてくれます。
ただ、キュレーターのサポートを受ける場合際にもプロジェクトやリターンの内容を一番知っているのは自分だという認識は保ちましょう。
不明点や疑問点は確認していった方がいいですが、丸投げはNGということです。
キュレーターもLPやリターン設定についてはアドバイスをしてくれますが、ご自身でも根拠を持っていると、より良い方向でブラッシュアップされます。
Makuakeのプロジェクト終了後の一般販売
物販系のクラウドファンディングでは、プロジェクト以上に、終了後の一般販売が気になる方が多いでしょう(テスト販売しながら一般販売時の認知度を高めるためにクラファンを利用するので・・・・・・)。
一般販売の観点でMakuakeの特徴と言えば、Makuakeストアでしょう。
Makuakeストアは、プロジェクト終了後に一般販売できる機能で、利用すると「商品化したリターンを見る」の表示があります。
デメリットは、Makuakeストアも売上に対して20%の手数料がかかる点です。
卸取引や自社ECサイトなどの一般販売が軌道に乗るまではMakuakeストアを利用してもいいですが、軌道に乗ってきたらご自身が保有する販路に絞ることがおすすめです。
【まとめ】Makuakeの評判はどうなのか?
以上、他クラファンサイトと比較して、Makuakeの特徴についてお伝えしました。
結論としては、購入型クラファンであれば、基本はMakuakeを選択肢の1つとして考えることで問題ないでしょう。
実際に周りの評判は私が試した結果を見ても、Makuakeの集客力は大きく、成功したプロジェクトはたくさんあります。
ただ、クラファンの審査が厳しい点は注意しておくといいでしょう。
Makuakeについては、以下の記事もご覧ください。
なお、購入型クラウドファンディングのなかでも物販に特化したことは拙著「物販×クラウドファンディング実践大全」に詳しく掲載しています。
物販系のプロジェクトを立ち上げようという方は、ぜひご覧ください。
また、物販クラファンについては、無料相談を随時受け付けています。興味のある方はお問合せフォームより気軽にご連絡ください。