「物販クラウドファンディングに興味はあるけど、やり方がわからない」
「今までの物販と全然違うやり方だけど、物販クラウドファンディングは魅力的でやってみたい」
と、物販クラウドファンディングに興味がある人が少しずつ増えています。
たしかに、以下の特徴を持つ物販クラウドファンディングに魅力を感じる方は多いでしょう。
- 無在庫販売だから不良在庫リスクなし
- 多額の初期資金不要
- 独占契約だからライバル不在
- 支援者都合の返品・返金なし
- 利益率は自分でコントロールできる
- クラファン終了後の一般販売で継続的な収入が得られる
- 大型のB2B取引に繋がる可能性がある
- 社会的信用が高くて堂々とできる
- 交渉力や販売力と言った一生モノのスキルが両方手に入る
ただ、物販クラウドファンディングは、Amazon物販などよく知られた手法とはかなり違うところがあり、戸惑っている方も少なくありません。
そこで、今回は物販クラウドファンディングのやり方を手順に沿って詳しく解説します。
【この記事を読むことで得られるメリット】
- 物販クラウドファンディングのタスクと流れが理解できる
- 物販クラファンで具体的に何をすればいいかがわかる
【STEP1】必要なものを準備する
自宅で完結する物販クラウドファンディングでは、何も特別なものは必要なく、基本的には以下のものを用意すれば大丈夫です。
- 物販専用の銀行口座
- 物販専用のクレジットカード(限度枠を広げる必要はなし)
- 作業がストレスにならない程度のスペックのパソコン
- 独自ドメインのメールアドレス
- 事業用の簡易的なホームページ(海外メーカー仕入れでも日本語でOK)
特に物販経験者であれば、特別必要なものはないでしょう。
ただ、無在庫販売が基本となる物販クラウドファンディングでは、クレジットカードは特に限度枠を広げる必要はありません。
また、メーカーから直接商品を仕入れることになるので、交渉用のメールアドレスとホームページが必要になります。
メーカー仕入れ経験者であれば、すでに持っていると思いますが、ホームページの事業内容など更新が必要なところも出てきます。
いずれもすぐに用意できるものばかりなので、サクサクと用意して次に進みましょう。
詳細は以下の記事をご覧ください。
【STEP2】ヒットしそうな新商品をリサーチする
必要なものが揃ったら、物販クラウドファンディングのリサーチをします。
Amazon物販やメルカリ転売と違う点は、すでに発売している商品ではなく、新商品をリサーチすることです。
クラファンサイトは、新商品のテストマーケティングとPRを目的としているため、既存商品のプロジェクトは認められません。
つまり、以下のような商品を探す必要があります。
- 国内メーカーの新商品
- OEM商品
- 海外メーカーの日本未発売商品
Amazonの相乗り販売みたいに、既存商品の販売個数や価格変動の推移を確かめて仕入れ判断することができないので、戸惑う方も多いかもしれません。
ただ、何か物販専用のツールを使ってリサーチするといったことがないので、パソコンに苦手意識のある人でも取り組みやすいメリットはあります。
また、ヒットするかどうかを判断する基準がないわけではなく、初心者の方でも慣れれば市場のニーズをつかめるようになってきます。
特に取り組みやすいのが、海外メーカーの日本未発売商品です。
KickstarterやIndiegogo、韓国のWadizや台湾のzeczecなどの海外クラファンサイトですでにヒットした商品を探すことができるためです。
ただ、海外で売れていても、日本でヒットするとは限らないので、国内クラファンサイトのMakuakeとGREEN FUNDINGもリサーチしておく必要があります。
詳細は以下の記事をご覧ください。
また、海外メーカー仕入れの場合は、PSE、技適、食品衛生法、薬機法関連商品など輸入規制のある商品もあるので注意してください。
【STEP3】メーカーと交渉して独占契約する
ヒットしそうな新商品を見つけたら、次は製造・販売メーカーにアプローチして独占契約します。
メーカーから商品を仕入れるために、直接交渉するには、メーカー仕入れを経験した方にはお馴染みの手法です。
しかし、Amazonで販売する既存商品の独占契約はかなり難しかったはずです。
独占契約は販売価格を適正に守れる反面、販売を1人にしか任せられないリスクがあるので、メーカーは大きな最低ロット数など厳しい条件を出してきます。
しかし、クラウドファンディングなら、他販路に流通させてはいけないルールがあるので、独占契約自体が必須です。
独占契約を結ばないと、プロジェクトを起案できないことはメーカーも理解しています。
そのため、クラウドファンディングであれば、独占契約を簡単に結ぶことができます。
メーカーと交渉して独占契約を結ぶまでの流れは以下の通りです。
- メーカーの交渉窓口を探す
- メーカーにファーストメールを送る
- メールのやり取りや商談をする
- 仕入れ価格や最低ロット数などの確認をする
- 独占契約をする(海外メーカーの場合は独占販売契約書が必須)
詳細は、以下の記事をご覧ください。
【STEP4】利益計算してリターンを設定する
メーカーと取引が成立したら、送料やクラファン手数料、販促費用などを考慮して利益計算をして、具体的にリターンを設定します。
物販クラウドファンディングでは、既存商品の販売と違って販売価格をある程度コントロールできます。
とは言っても、相場から大きく乖離した高額の販売価格では支援が得られないので、「仕入れ値×3倍」くらいを目安にします。
クラファンでは、プロジェクトの盛り上がりを出すために、数パターンの早割価格でリターン設定することになります。
割引価格でも利益を確保できるように、販売価格を設定するようにしましょう。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
【STEP5】クラファンサイト申請
リターンを設定したら、クラファンサイトに申請します。
物販クラウドファンディングであれば、MakuakeかGREEN FUNDINGの二択と考えていいでしょう。
詳細は、次の記事をご覧ください。
【STEP6】LPを作成する
プロジェクトを起案するクラファンサイトが決まったら、LPを作成します。
そもそもの商品力は必要ですが、LPでいかに商品の魅力を伝えることができるかもプロジェクト成功の重要な要素です。
これまでAmazon物販しか経験がない方であれば、LP作成と言っても難しいと感じるかもしれません。
しかし、LPの作成には基本的な考え方と型があるので、市場のニーズをつかめた商品であれば、それほど難しいことではありません。
また、クラファンLPは、特にHTMLなどのWebスキルが必要ではなく、直感的な操作でセットできます。
ただ、画像のデザインについては、デザイナーに外注する必要があります。
以下の記事の内容を理解したうえで、成功したプロジェクトのLPを参考にすることで、支援を得られるLPが作成できるでしょう。
商品力が高くて、商品力を十分に伝えられるLPを作成できれば、プロジェクトはほぼ間違いなく成功します。
【STEP7】プロジェクト開始前の事前集客
クラファンプロジェクトの販促には、大きく分けて、プロジェクト開始前の事前集客と、プロジェクト開始後の販促に分けられます。
クラウドファンディングでは、プロジェクト開始から1週間くらいのスタートダッシュが一番重要で支援を集めやすい時期です。
この時期に支援を集めると、成功しているプロジェクトと認識されます。
そうすると、支援者の購入を促すことができますし、クラファンのトップページなどの露出が増えて、どんどん支援が集まりやすくなります。
スタートダッシュに成功すれば、プロジェクトほぼ成功と考えていいでしょう。
物販クラウドファンディングでは、自分のSNSで拡散するだけでは限界があるので、基本は「Facebook広告⇒事前集客用のLP⇒LINE公式登録」で事前集客します。
広告費の予算にもよりますが、事前集客の優先順位は高いです。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
【STEP8】プロジェクト開始後の販促
プロジェクト開始後も、支援者に認知されるように販促をしていきます。
特にスタートダッシュで成功している場合は、支援を集めやすい状態にあるので、集中力を切らさずに販促をしていきましょう。
プロジェクト期間中の販促は次のものがあります。
- クラファン期間中の広告(クラファンサイトへの依頼広告)
- クラファン期間中のFacebook広告(自社広告)
- プレスリリース
- メディアに直接投げ込み
- YouTuberなどへのギフティング施策
- SNSプレゼント企画
詳細は、以下の記事をご覧ください。
【STEP9】プロジェクト終了後のリターン発送
プロジェクトが無事終了したら、滞りなくリターン商品を発送しましょう。
クラファンのリターン商品に特化した配送代行サービスもあるので、ぜひ利用してみてください。
思った以上に支援が集まることは、嬉しい悲鳴ですが、生産が追い付かずに遅延するといったことも考えられます。
そのため、プロジェクト開始前に納期について確認して、開始後は途中経過をメーカーに確認して都度在庫確認するようにしましょう。
ただし、どうしても発送遅延が起きることもありますが、迅速かつ誠実に状況を報告すれば、大きなトラブルにはならないのでご安心ください。
【STEP10】クラファンおかわりをして支援を最大化する
成功したプロジェクトについては、クラファンおかわりをして、支援を最大化するといいでしょう。
クラファンおかわりとは、他のクラファンサイトで再度同一のプロジェクトを立ち上げることを言います。
MakuakeやGREEN FUNDINGでは、クラファンおかわりはできないので、物販クラウドファンディングではCAMPFIREかmachi-yaでプロジェクトを立ち上げることが一般的です。
詳細は以下の記事をご覧ください。
【STEP11】一般販売をして継続的な収入を得る
クラウドファンディングでテストマーケティングした結果、一般販売で売れると判断できる場合は、一般市場で展開していきます。
- 自社ECサイトで販売する
- Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどで販売する
- 実店舗に卸す
詳細は、以下の記事をご覧ください。
【まとめ】物販クラファンの流れを理解したら実践していこう
以上、物販クラウドファンディングのやり方について、手順を解説しました。
物販クラウドファンディングの流れについては、だいたい本記事の通りなので、理解できたらあとは実践しながら改善を繰り返していきましょう。
なお、物販クラウドファンディングについては、拙著「物販×クラウドファンディング実践大全」に詳しく解説しています。
クラウドファンディングの流れに沿ってまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
また、物販クラファンについては、無料相談を随時受け付けています。興味のある方はお問合せフォームより気軽にご連絡ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。